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パリ地域、パラリンピックの遺産の一部としてアクセス可能な地下鉄を約束:IPC

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国際パラリンピック委員会のアンドリュー・パーソンズ会長は火曜日、パリ地方政府が間近に迫ったパラリンピックの遺産として、同市最大のアクセシビリティ課題の一つである時代遅れの地下鉄システムを解決すると約束したことを称賛した。

共同通信とのインタビューでパーソンズ氏は、前日に同地域のヴァレリー・ペクレス会長が発表した「すべての人のための地下鉄」プロジェクトに1500万~2000万ユーロ(1670万~2230万ドル)が投入されるという発表を称賛した。このプロジェクトは完成までに約20年かかると見込まれている。

「これらの大会の遺産として地下鉄が利用できるようになるとしたら素晴らしいことだ」とパーソンズ氏は語った。

パリ地域の交通部門を運営するRATPグループによると、現在、地下鉄は14路線あるが、完全に利用できるのはそのうち1路線のみで、一部では100年以上の歴史を持つシステムで、年間約15億人の乗客を運んでいる。

国際パラリンピック委員会のアンドリュー・パーソンズ会長が、パリパラリンピックの開会式前日の2024年8月27日、パリ近郊でインタビューに応じる。(共同)==共同

イル・ド・フランス地域交通運営会社モビリテによると、地下鉄の近代化とアクセス性の向上に向けた取り組みは、技術的な限界や建築遺産の保護に関連した制約など、数多くの課題に直面している。

「地下鉄でのフラストレーションは理解している」とパーソンズ氏は語った。「(パリが)オリンピック開催を決めた時、我々はここのさまざまな障害者団体と話をしたが、彼らが最も望んでいたのは地下鉄が利用しやすいことだった」

パーソンズ氏は先の記者会見で、今回の発表は、パリ市とフランス中央政府がそれぞれ1億2500万ユーロと15億ユーロのアクセシビリティー対策への投資をすでに約束したことを受けてのものだと述べた。

一方、主催者らは、パリのバスと路面電車の路線はすべて完全にバリアフリー化され、水曜日にパリ中心部で行われる開会式とともに始まる大会に向けて、最大1,000台のバリアフリータクシーが道路を走る予定だと自慢している。

象徴的なシャンゼリゼ大通りやコンコルド広場での行進を含むこの式典は、パラリンピックとしては初めて従来のスタジアム以外で行われるものとなり、パーソンズ氏は、このイベントのレイアウトは選手たちを「巨大な抱擁」で包み込むように見えるだろうと語る。

9月8日まで開催される大会には、これまでで最多となる計168の代表団から約4400人の選手が参加する。

パリ市当局によると、パラリンピックと最近終了したオリンピックのために合計35万人の障害者がパリを訪れると予想されている。


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