山口 –
岩国市の福田良彦市長は火曜日、米海兵隊岩国航空基地への米海軍のCMV-22オスプレイ輸送機の配備を同市が許可すると発表した。
福田市長は山口県議会で、ティルト・ローター機の配備が基地周辺住民の生活に大きな影響はないと判断されたと述べた。日本国内で海軍仕様のオスプレイが配備されるのは初めて。
米軍は7月に現行輸送機のアップグレードとしてこの配備を発表しており、今年後半にも開始される予定。米軍は最新の空母搭載型ステルス戦闘機F-35CライトニングIIも岩国基地に配備する予定だ。
福田首相は記者団に対し、オスプレイの配備が国民生活に影響を与えるかどうか、オスプレイの運用を注視していく考えだと語った。
山口県は基地周辺の和木町や周防大島町と協議した上で配備について意見を表明する。
木原稔防衛相は東京での記者会見で、今回の配備は日米同盟の抑止力と対処力に対する米国の「揺るぎないコミットメント」を示すものだと述べ、福田首相が計画を承認したことに感謝の意を表した。
米海兵隊と空軍は現在、それぞれ沖縄県宜野湾市の普天間飛行場と東京の横田基地にオスプレイを配備している。
米軍は、昨年11月にCV-22オスプレイが鹿児島県屋久島沖で墜落し、乗員8人全員が死亡した事故を受けて世界中で運航停止となっていたオスプレイ全機種の運用を段階的に再開した。