今月初めの日本株急落後、製薬会社の株価は過去最高値に回復しており、世界経済の成長鈍化への懸念から投資家がディフェンシブ株を好んでいることを示している。
ブルームバーグがまとめた1983年以降のデータによると、TOPIX医薬品指数は先週、日本の株式市場が下落して弱気相場に突入した後、新たな高値を付けた最初の、そして今のところ唯一のセクターとなった。医薬品メーカーは7月初めから先週まで10%上昇し、TOPIX指数の33セクターの中で上昇率をリードしている。データによると、今年上半期の同セクターのパフォーマンスは18位だった。
製薬業界は通常、景気低迷の影響を受けにくいディフェンシブ銘柄とみなされており、投資家がリスク回避的になるなか、日本以外の製薬会社も好調だ。米国では、S&P 500の11業種指数の中で、ヘルスケア株は7月の6位から8月は3位に上昇した。ストックス欧州600指数でも、ヘルスケアは8月に20業種中7位にランクされた。