米国のカマラ・ハリス副大統領は木曜夜、党大会の舞台に上がり、究極の政治的課題に直面する。それは、彼女の急速な台頭によって活気を取り戻した党のエネルギーと興奮を、選挙日までの3か月間、うまく利用することだ。
シカゴで民主党代議員の前で正式に指名を受諾するハリス氏の演説は、多くの有権者の心の中ではまだ定義が定まっておらず、勝利を収める選挙連合を構築し、維持するのに3カ月も残されていないハリス氏にとって、存在を問う試練となる。
「今回の選挙で、我が国は過去の苦々しさ、冷笑、そして分裂的な争いを乗り越える貴重でつかの間の機会を得た」とハリス氏は選挙陣営が提供した演説の抜粋によると語る。「特定の政党や派閥の一員としてではなく、アメリカ国民として、新たな道を切り開くチャンスだ」