シカゴ/キエフ –
先月、またしてもNATO首脳会議は、ウクライナがいずれ同盟国となるだろうという漠然とした声明で終了した。
しかし、ウクライナが戦争状態にある間は加盟の正確な日付を示すことは不可能だが、そのきっかけとなる出来事は明らかであるはずだ。米国とそのNATO同盟国は、和平協定が成立次第、ウクライナに全面的な保護を提供する用意ができているべきだ。これにより、ウクライナ政府は、戦闘を終わらせるために必要な困難な選択を行うことが可能になり、またその選択を奨励されるだろう。
ウクライナの永続的な平和への道筋を描く第一歩は、ロシアが2022年に全面侵攻を開始したのは単にウクライナ領土の一部を奪取するためではなかったと認識することだ。また、ウクライナの将来のNATO加盟という漠然とした約束の履行を阻止することが目的でもなかった。ただし、クレムリンはこれらの約束を利用して、侵攻はロシアの安全保障に対する深刻な脅威を未然に防ぐために不可欠であるとロシア人やその他諸国を説得した。