奈良県橿原市 –
奈良県立医科大学は、使用期限が切れて廃棄される献血血液から作った人工赤血球を再利用する実験を2025年春に始める。
奈良県の大学の研究チームは、人工細胞の実用化を2030年ごろに目指している。災害時や人里離れた離島などでの利用に注目が集まっており、実現すれば世界初の実用化となる。
研究チームによると、人工赤血球は、酸素を運ぶヘモグロビンを献血から抽出し、人工脂質膜で包んで作られる。人工赤血球は、使用されるまで酸化されないよう作られているため、一般的な血液の赤色とは異なり、紫がかった色をしている。