トルコの金融大手デニズバンクが4月に本社ビルを3億5000万ドル以上で購入したことで、同銀行はイスタンブールで最も高価な商業地区における地位を固めた。
しかし、堂々とした34階建てのビルの契約書に署名が終わるとすぐに、この同じ施設は別の都市で密かに代わりの建物を探し始めた。その理由は事業の劇的な変化ではなく、その下で地震活動が起こる可能性だった。
地震は予測不可能だが避けられないものであり、専門家はイスタンブールでも地震が起きる可能性があると指摘している。昨年、同国南東部で壊滅的な被害が発生し、当局の備えが不十分だったとの批判が高まったことを受けて、銀行は緊急時対応計画の策定に着手している。その中には、災害発生時に業務継続を確保するため、首都アンカラにシャドーオフィスチームを設置することも含まれている。
