盆休みも終わりに近づいた金曜日、強力な台風が東京の東に進路を変えたため、新幹線を含む日本の交通機関は広範囲に混乱し、多くの観光地は閑散とした。
気象庁は、東京周辺の東部と東北地方で大雨が降ると予想し、暴風、土砂崩れ、高波、洪水に警戒するよう呼びかけた。
台風18号は金曜日午後6時現在、千葉県銚子市の南南東約160キロに位置している。気象庁によると、台風は時速15キロで北北東へ進んでいる。
中心気圧は950ヘクトパスカルで、最大風速は時速216キロに達している。
東海旅客鉄道は東京と名古屋を結ぶ東海道新幹線の運行を終日停止し、東京駅の改札口のシャッターを閉鎖した。
「新幹線の席を予約していたが、夜行バスに乗らなければならなくなった。疲れた」と、友人と東京を訪れていた大阪出身の20歳の大学生は語った。
名古屋以遠では、鉄道会社は西日本の新大阪発着の列車の本数を制限した。
東日本旅客鉄道は金曜午後、東北、上越、山形線の一部区間で新幹線の運行を取りやめた。同社は土曜には通常通りの運行に戻ると発表した。
日本航空と全日本空輸は、東京の羽田空港と成田空港を発着する国際線と国内線合わせて約650便を欠航し、約12万人の乗客に影響が出たと発表した。
東京近郊の千葉県では、そごう百貨店など一部の商業施設が閉鎖された。
運営会社オリエンタルランドによると、同県内の東京ディズニーランドと東京ディズニーシーは予定より6時間早い午後3時に閉園した。
2019年の台風で被害を受けた千葉県の旅館は、満室だったにもかかわらず、金曜日の予約を全てキャンセルした。
旅館社長の高尾健介さんは「停電などのトラブルが起きれば、お客さまに迷惑がかかる」と話す。
東京・浅草では、雷門のランドマークである大きな赤い提灯が強風による破損を防ぐために折りたたまれた。
「繁忙期なのに客が少ない」と40代の人力車夫は言う。
通常の午後9時閉店より早い午後3時半に閉店した近くの天ぷら店の従業員、真田健太郎さんは「お客さんが帰れなくなる恐れがある。天候はどうしようもない」と話した。
台風は金曜日午後6時から24時間で、東京を含む関東甲信地方と東北地方に200ミリの雨を降らせると予想されている。
台風は土曜日には東に進路を変え、東北地方の東の海上に出ると予想されている。
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