ホーム Fuji 1966年の殺人事件で再び袴田被告に死刑求刑

1966年の殺人事件で再び袴田被告に死刑求刑

29
0


The Yomiuri Shimbun
袴田巌被告の妹、秀子さんは、水曜日に静岡で行われた再審の最終弁論後の記者会見で発言した。

静岡、5月22日(時事通信)―検察当局は水曜日、1966年に静岡県で一家4人を殺害した罪に問われた袴田巌被告(88)の再審で、再び死刑を求めた。

この日の最終弁論で検察側は、清水津市での殺人事件で袴田さんが着ていたとされる衣類5点を除いても「被告が犯人であることを示す証拠は多数ある」と主張した。

死刑求刑に先立って、当時の調査結果を全面的に再調査して真実を明らかにするよう求める遺族の意見書を読み上げた。

一方、弁護側は最終弁論で、袴田被告は完全に無罪であると主張した。

被告の姉、袴田秀子さん(91)は最後の意見陳述でこう述べた。 兄の巌に残された命、限りある命を人間として生きさせてください。」

約7か月にわたる審理が終了し、裁判所は9月26日に判決を下す予定である。

再審では、味噌会社役員ら家族3人が刺殺され、自宅が放火された事件から1年2カ月後、味噌タンクから見つかった衣類5点が、袴田被告が犯行時に着用していたものかどうかが焦点となった。

また、衣服についた赤い血痕は、味噌の中に1年以上放置された後も赤みを保っていたという検察の主張も問題となった。 この見解は、袴田が殺人を犯したという結論の根拠となった。

弁護側は専門家の鑑定結果を引用し、このような状況下で血痕が茶色く変色しないのは「極めて不自然」で、捏造された証拠だと主張した。

1980年に最高裁判所が彼の控訴を棄却した決定により、袴田さんの死刑判決が確定した。

静岡地裁は2014年に殺人事件の再審請求を初めて決定し、約48年間の拘留を経て釈放した。再審請求は2018年に東京高裁によって取り消されたが、最高裁は2年後に高裁に再審請求の見直しを命じ、ついに昨年10月に再審が始まった。



もっとニュース

返事を書く

あなたのコメントを入力してください。
ここにあなたの名前を入力してください