ホーム Fuji 高タンパクでヘルシーな食事が若者に人気、ダイエット中の人も罪悪感なく楽しめる「マッスルラーメン」

高タンパクでヘルシーな食事が若者に人気、ダイエット中の人も罪悪感なく楽しめる「マッスルラーメン」

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矢野商店提供
「マッスルラーメン」は高タンパク商品です。

近年の筋トレブームにより、高たんぱく質を主成分とした「筋肉をつける食品」が各地で誕生。アスリートとして楽しみながら食事を楽しみたいというニーズに応えるとともに、健康維持やダイエットに関心のある若者の心を掴んでいるようだ。

高松市の老舗かまぼこ店「矢野商店」は、同市内の人気ラーメン店「若松」とコラボした冷凍麺「筋肉ラーメン」を販売している。ちくわが丸ごと一本入っているのが特徴だ。


読売新聞
「罪悪感なく、存分に楽しんで食べてもらいたい」と語りながら、「マッスルラーメン」を披露する矢野浩二さん。

矢野商店の矢野浩二社長(60)は21年、栄養士と共同で「マッスルちくわ」を開発した。スケトウダラのすり身にナッツ由来のたんぱく質を混ぜたもので、1本約65グラムのうちたんぱく質が16グラム含まれている。

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」では、女性は1日50グラム、男性は60~65グラムのたんぱく質摂取を推奨している。マッスルちくわ1本で、その1日摂取量の約4分の1~3分の1を摂取できる。

発売当初は問い合わせの電話が多数あり、これまでに1万個以上が売れた。

ハードな運動をする人は、ラーメン、特にこってりとしたスープのラーメンを食べられなくなりがちだ。「マッスルちくわと一緒にラーメンを食べれば、たんぱく質も摂取できて栄養バランスも良くなり、罪悪感も軽減できる」と妻の千賀子さん(57)が考えた。そのアイデアを聞いて、商品開発がスタートした。

矢野さんは若松店のオーナーにマッスルラーメンの商品化に協力を依頼。オーナーは迷わず承諾し、2022年4月に発売された。

ちくわはラーメンのスープを吸って味に深みが出るので、ラーメンとの相性も抜群です。また、ちくわをラーメンの麺と一緒に茹でることで、ちくわの魚介系の旨味が麺に吸い込まれやすくなります。

矢野さん夫妻は「ダイエット中の人でも十分楽しめる」とラーメンの栄養価を保証している。

麺は、いりこだしのレギュラー、こってり、ピリ辛の3種類。価格は各1,200円(税込)。公式オンラインストアで販売されている。

アスリートやダイエット中の人向けの製品

アスリートやダイエット向けに開発されたその他の製品もご用意しています。

兵庫県播磨町のケーキ店「プロップ」は2022年から、カステラと呼ばれるスポンジケーキ「プロテインカスティーヤ」を販売している。1個あたりプロテイン補助剤などタンパク質8グラムを含み、脂質を抑えた作り。食感は一般的なカステラに近い。6個入りで税込2400円。

この商品は、キックボクシングジムに通っていた同店専務の渡辺正二郎さん(46)が、厳しい食事制限のある格闘技選手に向け、「減量中でもおいしいおやつを食べてもらいたい」と開発した。

同店にはさまざまなスポーツの選手から注文が寄せられており、「辛い時でも甘いものを食べるとホッとする」などと好評だという。

岡山県総社市のスムージーカフェソレイユでは、「プロテインパンケーキ」(税込840円)を提供している。プロテインを混ぜた生地を焼き、低カロリーの植物性クリームやイチゴ、ナッツなどをトッピング。たんぱく質が20グラム含まれており、通常のパンケーキよりカロリーを抑えている。

店主の月城海さん(44)はダイエットのパーソナルトレーナーも務めており、「ダイエットに興味のある女性をターゲットにしています」と話す。

「若い女性の中には、食事制限をしすぎるなど、役に立たないダイエットをしている人もいます。おいしいものを食べながら栄養補給をして、健康な体づくりを手伝いたい」と月城さんは言う。

トレーニングを受ける人が増える

新型コロナウイルス関連の規制により筋力トレーニングが人気となり、現在も盛んに行われている。

笹川スポーツ財団の調査によると、20歳以上で週1回以上筋力トレーニングをする人の割合は2000年以降増加傾向にあり、同年の4.5%から、コロナ禍がピークだった2020年には13.4%にまで増加。22年には12%となった。

ブームに合わせて、たんぱく質強化食品の市場も急拡大。調査会社富士経済によると、国内市場は2013年の約623億円から2023年には4倍以上の2580億円に成長すると予測されている。



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