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韓国統一大臣が拉致現場を訪問、拉致被害者の帰還に向けた韓国の決意を示す

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Kazuki Koike / The Yomiuri Shimbun
韓国のキム・ヨンホ統一相(中央)とジュリー・ターナー氏(右)は金曜日、韓国の仙遊島にある北朝鮮による拉致現場を視察した。

ソウル — 韓国の金容浩統一相は金曜日、横田めぐみさんの元夫とみられる韓国人男性が北朝鮮に拉致された韓国南西部の現場を視察した。

韓国の統一相がこのような拉致現場を訪問するのは初めて。人権問題で北朝鮮に対し断固たる姿勢を取る韓国の意向を示した。

「友達と海水浴に行った罪のない高校生が被害者になった」と統一大臣は、現在62歳のキム・ヨンナムさんが1970年代後半に拉致された全羅北道の仙遊島海水浴場で語った。「拉致被害者が戻ってくる日まで、私たちは全力を尽くします」

金曜、大臣は拉致被害者の帰国を祈願する記念碑の除幕式に出席した。

出席者には、北朝鮮の人権問題を担当する米国務省特使のジュリー・ターナー氏も含まれており、同氏は2月に横田さんが13歳の時に拉致された新潟の現場を視察した。同氏は、米国、韓国、日本が力を結集して北朝鮮への圧力を強めると強調した。

韓国では、北朝鮮に漁師など多くの人が拉致され、約500人がいまだに帰国できていない。しかし、拉致問題は南北対話の障害とみなされており、特に北朝鮮に対して融和的な左派の間では関心が低い。歴代の韓国政権も、この問題の解決に消極的だった。

韓国政府は、2022年5月に尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の保守政権が発足して以来、政策を転換した。昨年8月の日米韓首脳会談では、拉致問題を含む北朝鮮の人権問題に取り組む決意を3か国が確認。その後、韓国政府は9月に韓国人拉致被害者問題に取り組むため、統一省直轄の新たなチームを設置した。

2月には拉致被害者救出運動のために花をモチーフにしたシンボルマークが発表され、花のバッジの着用が広がった。

「なぜこんなに時間がかかったのか不思議だが、ようやく希望が生まれた」と式典に参加したキム・ヨンナムさんの親戚(77歳)は語った。「兄にもう一度会いたい」



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