韓国臓器提供協会会長サミュエル・リー
2024年6月9日 6:00 JST
ソウル — 臓器移植で豊富な実績を持つ韓国の公式臓器提供機関の代表は、日本での臓器移植手術が病院の人員不足や病床不足などの要因で制限されているという最近の暴露についてコメントした。
「同じ問題が韓国で起こったら、大問題になるだろう」と、韓国臓器提供財団(KODA)のサミュエル・リー理事長は先月、読売新聞のインタビューで語った。
韓国では、人口当たりの脳死者の臓器提供者数は日本より10倍多い。
この問題は、一部の病院が移植用の臓器の受け入れを拒否しているという読売新聞の1日の調査報道をきっかけに発覚し、日本移植学会が緊急調査を実施することになった。
同学会の調査によると、東京大学、京都大学、東北大学の3大学系列病院が2023年に臓器移植の受け入れを拒否した事例が62件あった。3病院は日本で最も移植経験が豊富な病院の1つだ。
「医学的見地から見て臓器の状態が悪い場合を除き、すべての医療機関は [in South Korea] 「臓器移植を行う病院は、ほぼすべての臓器を受け入れます」とリー氏は言う。「私たちは移植に関しては非常に積極的です。」
韓国では2000年に脳死者からの臓器提供を認める法律が制定され、2011年には医療機関に対し、脳死の疑いがある患者をKODAに届け出ることが義務付けられた。
臓器提供の連絡があった医療機関にKODAのコーディネーターを速やかに派遣し、家族に手続きや書類の取り扱いについて相談するなど、体制を支援する施策を講じた結果、臓器提供件数は増加した。
世界保健機関(WHO)などによると、2022年の人口100万人当たりの脳死ドナー数は韓国で7.89人であるのに対し、日本は0.74人にとどまる。