ホーム Fuji 革新的なチリ人、捨てられた髪の毛を使って海岸や水路を清掃

革新的なチリ人、捨てられた髪の毛を使って海岸や水路を清掃

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ロイター
3月26日、サンティアゴのマター・オブ・トラスト・チリのために廃棄された髪の毛を収集するサロンで働く美容師。

サンティアゴ(ロイター) — チリのサンティアゴで犬のトリマーをしているルイサナ・ギルさんの手には大量の毛が詰まっている。彼女は顧客の毛を袋いっぱいに捨てており、最近までそれらはそのまま埋め立て地に送られていた。

現在、ギルさんは捨てたペットの毛をマター・オブ・トラスト・チリに寄付している。マター・オブ・トラスト・チリは、人や動物の毛を使って、毛の自然な吸収性を活かし、地元の水路から油や重金属、さらには細菌までを浄化する道具を作る団体だ。

マター・オブ・トラストのプロジェクト「ペトロペロ」は、メッシュで作られ毛が詰まったチューブ状のブームを使用して、湖、小川、海岸、その他の水路で石油を引き寄せて捕らえる。

「髪の毛1キロで平均5リットルの炭化水素を除去できる」とマター・オブ・トラスト・チリのゼネラルマネージャー、マティア・カレニーニ氏は述べ、9リットル以上を除去できることもあると付け加えた。

「その影響は非常に強力です」と彼は語った。「私たち全員がその一部になれるのです。」

カレニーニ氏は、メッシュフェンスは最大50日間水路に設置され、付着力によって汚染物質を捕捉すると説明した。

同団体による同様のプロジェクト「アグロペロ」では、髪の毛を使って土壌に敷くマットを作り、直接の蒸発を減らして灌漑用の水を節約することで土壌の水分を保つことに役立てているという。

チリの港湾都市バルパライソ近郊のラグナベルデの町では、同グループは工場から海へ中水を運ぶ小川に4つのブームとヘアマットを設置した。約1か月後、この装置が15キロの汚染物質を回収したとカレニニ氏は語った。

「毎日捨てているものなので、これはとても価値のあることです」と、犬のトリマーであるギルさんは、その毛に新たな用途を与えることについて語った。「私たちが環境のためにどれだけ貢献できるかは素晴らしいことです。」



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