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閣僚らが靖国神社を参拝、首相が供物を奉納

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第二次世界大戦終戦79周年に当たる木曜日、閣僚3人が物議を醸している靖国神社を参拝し、岸田文雄首相は供物を奉納した。

安全保障問題で強硬な見解を持つ高市早苗経済安全保障担当大臣、木原稔防衛大臣、新藤義孝経済再生担当大臣の3大臣による靖国神社参拝は、韓国と中国からの抗議を引き起こした。

この動きは、岸田氏が与党の裏金スキャンダルの責任を取って来月の与党総裁選に出馬せず、首相としての3年間の任期を終えると発表し、多くの人を驚かせた翌日に行われた。

2024年8月15日、第二次世界大戦における日本の敗戦79周年に当たる日、人々が東京の靖国神社を参拝した。(共同)

保守的な自民党内でハト派穏健派と見られる岸田氏は、2021年に首相に就任して以来、日本の過去の軍国主義の象徴とされる靖国神社への直接参拝を控え、終戦記念日には代わりに供物を捧げている。

靖国神社は日本の戦没者約240万人を祀っているが、第二次世界大戦後の国際法廷で戦争犯罪人として有罪判決を受けた戦時指導者も合祀されている。

終戦記念日に閣僚らが靖国神社を参拝したのは5年連続となる。

高市早苗経済安全保障担当相は、2024年8月15日、第二次世界大戦終結79周年にあたる日に、日本のアジア近隣諸国から過去の軍国主義の象徴とみなされている東京の靖国神社を参拝する。靖国神社は、240万人を超える日本の戦没者と、戦時中の指導者で戦争犯罪で有罪判決を受けた人々の霊を祀っている。(共同通信)==共同通信

自民党総裁選の有力候補と目されている高市氏は、党内の保守派の支持を確保しようとして靖国神社を参拝したとみられる。

木原氏は、故安倍晋三首相の弟である岸信夫氏が2021年に参拝して以来、現職の防衛大臣として終戦記念日に靖国神社を参拝した初の大臣となった。

木原氏は参拝後、記者団に対し「尊い命を落とされた方々に哀悼の意を表すとともに、敬意を表した」と述べた。

木曜日に神社を参拝する他の議員には、小泉進次郎元環境大臣や小林孝行元経済産業大臣も含まれており、両氏も選挙戦に参加する可能性がある。

記念日には加藤勝信元官房長官ら超党派の国会議員約70人も参拝した。

岸田氏の奉納と他の国会議員による靖国神社参拝に対し、韓国は日本の高官を召喚し、外務省に抗議し「深い失望と遺憾の意」を表明した。

韓国外務省は「日本の責任ある指導者らは歴史を直視し、行動を通じて過去に対する真の反省と真摯な反省を示すよう」求め、こうした行動が二国間関係の未来志向の発展の基盤となると付け加えた。

中国外務省は、閣僚らの参拝と岸田氏の奉納について日本側に「厳粛な申し入れ」を行ったと述べ、靖国神社を「軍国主義によって引き起こされた過去の日本の侵略戦争の精神的手段であり象徴」と呼んだ。

中国外務省は声明で、日本に対し「侵略の歴史を直視し、反省し、歴史問題に関する言動に慎重になる」とともに、実践的な行動で「平和的発展の道を堅持し、アジア近隣諸国の信頼を勝ち取る」よう求めた。

日本は第二次世界大戦の終結前に中国の広大な地域を侵略し、1910年から1945年まで朝鮮半島を支配した。

最近の首相らは、明らかに両隣国との対立を避けるため、春と秋の二年ごとの例大祭や、8月15日の終戦記念日に神社に供物を送った。

1978年、靖国神社は東条英機元帥を含むA級戦犯14人を祭神に加え、国内外で議論を巻き起こした。東条氏は平和に対する罪で絞首刑に処された。


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