スポーツクライミング銀メダリストの安楽空人は金曜日、初のオリンピックでやり残した仕事を抱えたまま去ると語った。
8人による決勝戦で最初の2つのボルダリング課題を制覇した唯一のクライマーとなった17歳の日本出身のクライマーは、次の2つを登ることができず、競技の後半でより大きなアドバンテージを得るチャンスを逃した。
そして、クライマーらが持久力の高い選手に有利だと言っているリードルートでは、スポーツクライミング会場のル・ブルジェで金メダルを狙える位置にいた安楽選手が、壁から落ちる前にリズムを崩したように見えた。
「初めてのオリンピックで銀メダルを取れてうれしいが、それよりも残念だ」と彼は語った。「どちらの種目でも良い結果を残せなかった」
パリ五輪スポーツクライミング男子ボルダリング&リード決勝のボルダリングラウンドに出場する日本の安楽空人選手。2024年8月9日、パリ近郊ル・ブルジェのル・ブルジェ・スポーツクライミング競技場で行われる。(共同)==共同
「(ワールドカップサーキットで)競技を始めてから約1年半でここまで来られたと自負しています。両方の種目で世界最高のクライマーと呼べるよう、さらに上達できるよう努力します。」
オリンピックのボルダリングとリードで新たにチャンピオンに輝いた英国のトビー・ロバーツ選手はリードで好成績を収め、日本人がボルダリング部門でわずかなリードを築いた後、大会最後のクライマーである安楽選手にプレッシャーをかけた。
ユースの大会以来、互いに競い合ってきた2人のクライマーにとっては、おなじみのポジションだ。
「金メダルを取ったと分かった時、本当にショックでした」と19歳のロバーツは語った。「ソラトのように一生懸命頑張っている人がいるのは素晴らしいことです。彼はとても強いです。彼と競い合うことができ、またサーキットに良い友人がいるのも素晴らしいことです。」
パリ五輪スポーツクライミング男子ボルダリングとリードで金メダルを獲得した英国のトビー・ロバーツ選手(中央)は、2024年8月9日、パリ近郊ル・ブルジェのル・ブルジェ・スポーツクライミング競技場で、銀メダリストの日本の安楽空人選手(左)、銅メダリストのオーストリアのヤコブ・シューベルト選手と並んでポーズをとっている。(共同通信)==共同通信
日本のスポーツクライミングチームの安井浩監督は、この日のリードルートはロバーツと銅メダリストのオーストリアのヤコブ・シューベルトの方が適していると考えており、彼らはより体力を重視しており、安楽が改善しなければならないスポーツの側面であると語った。
首位の安楽選手は5番目に高いスコアしか出せず、ロバーツ選手はボルダリング部門と同じく3位、シューベルト選手は最高スコアで同点となった。
安井氏は、安楽選手がトップで転倒したのは、コースの「特に難しい」部分ではなかったと語った。
「彼は少し緊張しすぎて、プレッシャーの下で序盤にスムーズに登れなかったため、スタミナが尽きかけていた。」
「リードが違いを生んだようだ。これで安楽が何に取り組むべきかが分かった。一からトレーニングさせるつもりだ」と安井監督は語った。
パリ五輪スポーツクライミング男子ボルダリング&リード決勝のリードラウンドで、日本の安楽空斗選手が壁から転落する。2024年8月9日、パリ近郊ル・ブルジェのル・ブルジェ・スポーツクライミング競技場で行われた。(共同)==共同
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