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野党の野田元首相は選挙で与党自民党に善戦するかもしれない

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主要野党の新党首となった野田佳彦氏が、保守傾向の与党連合の支持者を取り込もうとする中、10月27日の総選挙で強力な挑戦を仕掛ける可能性があるとの期待が高まっている。

野田氏は、立憲民主党の前任者が政権を握っていた2012年12月まで約1年間首相を務め、自民党との対決の可能性を高めるため、左派の立憲民主党を中道寄りにシフトさせると公約している。

アナリストらによると、雄弁な議員として知られる野田氏は、自民党の石破茂新総裁が10月1日に首相に就任する数週間前に立憲民主党党首に選出されて以来、選挙で決定的な役割を果たすことが多い日本の無党派有権者の間で人気を集めているという。

2024年10月16日、10月27日の総選挙を前に、新潟県上越市での切り株演説中に手を振る主要野党・立憲民主党の野田佳彦党首。 (共同)==共同

今月初めの共同通信社の世論調査では、石破内閣の支持率が50.7%であるのに対し、回答者の50.4%が野田首相のリーダーシップに期待を示しており、両党首に対する国民の支持がほぼ同等であることが浮き彫りとなった。

立憲民主党は前回の選挙よりも良い成績を収める可能性があるが、野田氏が野党陣営間の協力関係を構築し、石破氏と明確に区​​別することに苦戦しているため、自民党から政権を奪う可能性は低い。

同志社大学の吉田徹教授(政治学)は、次期選挙でより多くの票を集める戦略として「自民党は中道から右派までの連立政権で勝利を収めているので、立憲民主党がその方向に進むのは当然だ」と述べた。選挙。

「しかし、多くの中道派で無党派の有権者は、イデオロギーではなく、誰が政策を実現で​​きるかに基づいて投票している」と吉田氏は述べ、さらに、12回の投票期間中に「野田氏がどれだけ安心感と信頼感を提供できるかが試されている」と付け加えた。 ~日のキャンペーン期間。

今年の総選挙は、戦後日本の歴史の中で新首相の誕生から国民投票への最速の転換を意味し、自民党が有害な裏金スキャンダルから監視の目を逃れようとしているとの批判を引き起こした。

石破氏の突然の衆院解散決定により、立憲民主党や右派日本維新の会など他の野党も、自民党のライバルを倒すために候補者を一本化することで合意することができなくなった。

「野党ブロックが成功するには、新自由主義政党と社会民主党政党の混合が必要だ」と吉田氏は語った。 「野田氏の最大の望みは日本維新の会とのさらなる協力だったはずだが、時間があまりにも短すぎた。」

9月23日、立憲民主党の党首選で野田氏の中道派の投球が、党のリベラル派の象徴である枝野幸男氏を破った。皮肉なことに、野田氏の成功により、自民党は9月27日、右翼のライバルである高市早苗氏ではなく石破氏を総裁に選んだのかもしれない。

結局のところ、「最大の政治改革は政権交代」を選挙スローガンに掲げる立憲民主党は、石破氏とイデオロギー的に類似した新たなリーダーが主導し、自らを中道寄りに据えた。

大阪経済大学の畑正樹准教授は、主要政党が同じ有権者層をターゲットにする可能性があり、立憲民主党に流れる可能性のある野党票を二分する可能性があり、野田の中道戦略は危険であると述べた。

さらに、野田氏の首相職が故安倍晋三首相の下で自民党に敗北して終わったことを考えると、野田氏のこれまでの指導者としての実績は、野党が国を運営する能力があると国民に納得させようとする野田氏の努力を台無しにする可能性がある。

同党の壊滅的な挫折は、2019年の地滑り的勝利からわずか3年後に、消費税増税のための政治的にデリケートな法案の可決と、党内分裂の中で公約を守る能力に対する有権者の幻滅に続いたものである。

すでに消滅した民主党への失望感は「依然として根強い」ため、野田氏の選択は「当時を覚えている有権者を遠ざける危険がある」と畑氏は同党の支持率が低迷していることを示す世論調査を引き合いに出して述べた。

自衛官の息子である野田氏は、刺激的な講演家として知られており、かつて自身を泥の中で熱心に働く地味なドジョウに例えて、謙虚で勤勉な自己イメージを反映させたことは有名だ。 2022年の安倍首相暗殺後、安倍首相を讃えるスピーチで党派を超えた賞賛を受けた。

立憲民主党は野田首相の下で衆院選で自民党の過半数割れを目指すと主張しているが、多くのアナリストは連立与党が勝利すると予想される一方、裏金問題を背景に議席を減らす可能性があるとの見方を共有している。

それでも、立憲民主党が2012年の民主党敗北以来最高議席を達成できれば、「党が復活しつつあるという雰囲気を醸成することができ、2025年の参議院選挙に向けて野田氏に勢いを与えることができるかもしれない」と吉田氏は述べた。


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