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都知事選で小池氏、自民党と距離を置く。蓮舫氏との二大対抗戦に

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読売新聞
東京都知事選における主要候補者に対する各政党の支持

来たる東京都知事選は二大政党の争いとなり、与野党双方の思惑が選挙戦の行方を大きく左右するだろう。

東京都知事の小池百合子氏は水曜日、都知事として3期目を目指すと発表した。参議院議員の蓮舫氏は7月7日の選挙で小池氏の最大のライバルとみられるが、選挙は有権者が知事の8年間の都政運営をどう受け止めるかに大きく左右される。

水曜日は東京都議会定例会の最終日。本会議の最後に小池氏は登壇し、知事選への出馬の決意を表明した。

小池氏は「都民のために、都民とともに都政を進めていくことに全力を尽くします」と述べた。

小池氏は2016年7月に都知事に初当選した。最初の任期中、土壌汚染を理由に築地市場の豊洲移転計画を延期することを迅速に決定したり、高騰する費用を抑えるために東京オリンピック・パラリンピック会場の一部を見直すなど、一連の問題を巧みに処理した。2期目は東京大会の監督と新型コロナウイルス感染症への対応が中心となった。

小池氏は立候補表明後、高齢化や人口減少、自然災害、都市開発などの問題に引き続き取り組む意向を記者団に語った。選挙公約について問われると、小池氏は「一言で言えば、首都を守ります。それは、命、暮らし、経済を守り、持続可能な成長につながる措置を講じるということです」と答えた。小池氏は間もなく政策の詳細を発表する予定だ。

「デフォルトによる損失」を回避する

71歳の小池氏は無所属で出馬する予定。選挙期間中は当初、自民党と公明党の組織的な支援を受けることも検討していた。しかし、自民党の複数の派閥が政治資金スキャンダルに関与していたことが発覚し、与党に対する国民の不満が高まったため、政党の推薦を求めない方が有権者の支持を得やすいと判断した。

それでも自民党は「不戦敗」は避けたい考えだ。同党の東京都支部連合会は月曜の会合で、小池氏を「全面的に支援する」ことを決めた。政党のレッテルを貼られるのを避けたい小池氏の意向に配慮し、自民党は選挙期間中に政治活動ができる「公認団体」として参加するとみられる。

自民党が4月の衆院東京第15選挙区補欠選挙で小池氏が支持した候補の推薦を延期した決定により、党の票がさまざまな候補に分散する結果となった。

「勝てる選挙戦にしたいなら、党として組織として支援する覚悟が必要だ」と自民党幹部は読売新聞に語った。

東京都議会で小池氏と親交のある公明党の石井啓一幹事長も、火曜日のラジオ番組で、同党が「公認団体」として参加することも選択肢の一つだと語った。「我々は自らの意志で小池氏を支援する」と石井幹事長は語った。

小池氏が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」も小池氏の出馬を全面的に支援する方針だ。各党はそれぞれ独自の判断で小池氏を支援するとみられる。

蓮舫氏、発言を控える

蓮舫氏は水曜日、立憲民主党から離党届を提出した。「私は候補者です」と同日、記者団に厳しい表情で語った。「新たなアプローチで臨みたいと思います」

蓮舫氏は5月27日に正式に立候補を表明した際、当初は「自民党政権の維持に貢献している」小池都政を「リセット」すると述べていた。しかし、子育て支援など人気の政策を批判したことで、多くの都民の反発を招いた。それ以来、蓮舫氏は演説などで言葉遣いを控えるようになり、「リセット」という言葉をひっそりと使わなくなった。

立憲民主党は、党の論客として最も有名な蓮舫氏を都議選で圧勝させ、その勢いを次期衆院選につなげる戦略を練った。安住淳国対委員長は水曜日の党会合で「『政治とカネ』スキャンダルに都民の審判を下す選挙にしなくてはならない」と述べた。

日本共産党も蓮舫氏を全面的に支持すると表明している。次期衆院選で野党が連携に近づく中、日本共産党は立憲民主党に存在感を示したい考えだ。野党の社民党も蓮舫氏を支持する。

しかし、国民民主党は共産党との連携に消極的で、小池氏を支持する可能性がある。国民民主党を支持する団体である日本労働組合総連合(連合)も現職への支援を検討している。日本維新の会は、適任者がいないと判断し、候補者を立てないことを選択した。

「無理に候補者を立てれば、小池氏の票をいくらか奪う可能性があった」とJIP幹部は認めた。「今回は小池氏に恩返しをさせてあげることにした」

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