ホーム Fuji 調査によると、能登地震の生存者は楽観的ではないことが判明。30%が、地震前の生活に戻るには10年以上かかると考えている。

調査によると、能登地震の生存者は楽観的ではないことが判明。30%が、地震前の生活に戻るには10年以上かかると考えている。

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読売新聞
6月15日、石川県珠洲市の津波被災地を上空から撮影した写真。

読売新聞の最近の調査によると、能登半島地震の生存者の30%以上が、震災前の生活に戻るには10年以上かかるか、決して戻らないと考えている。

震災前の生活に戻るのにどのくらいの時間がかかると思うかとの質問に対する回答は、震災後約1カ月が経過した1月23~26日に実施した前回調査と比べて約1・5倍に増え、生活再建に希望を持てない被災者が多い現状が浮かび上がった。

今回の調査は、石川県の被災者133人を対象に1月に実施した調査に回答した人と同じ人を対象に実施された。6月6日から11日にかけて電話または対面で実施された今回の調査には、96人が回答した。

6月の調査では、震災前の生活に戻るのに「10年以上かかる」と答えた人が10人、「戻れないと思う」と答えた人が21人いた。1月の調査では「10年以上かかる」は11人、「二度と戻れないと思う」は10人にとどまった。後者は1月の調査のほぼ2倍となった。


読売新聞
月曜日午後4時10分、石川県輪島市の輪島朝市の現場で人々が黙祷を捧げている。この市場は1月1日に能登半島を襲った地震で焼失した。

背景には、生活再建の前提となる被災住宅の解体がなかなか進まないことがある。石川県は25年10月末までに約2万2千棟の解体を見込んでいる。だが、6月末時点で解体が済んだのは自費分も含め1076棟にとどまる。

回答者からは「仮設住宅はせいぜい2年で暮らせるが、住宅再建には時間がかかる」と、公費を使った早期解体を求める意見が多く寄せられた。七尾市の30代女性は「仮設住宅はせいぜい2年で暮らせるが、住宅再建には時間がかかる」と話す。

生活を支えるインフラの復旧が遅れていることも、被災者らの不満を募らせている。輪島市の70代男性は「港が使えないと仕事ができない」、志賀町の50代男性は「道路が復旧しておらず、通勤に時間がかかる」と話す。

自治体に期待する支援については、住宅再建費が41人、生活費が23人だった。



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