ホーム Fuji 親の知らないうちに子供がお金を使うのを防ぐ方法を考える

親の知らないうちに子供がお金を使うのを防ぐ方法を考える

7
0


子どもが保護者の知らないうちにスマートフォンのオンラインゲームに多額のお金を使う問題事例が増えています。家族であらかじめ利用ルールを決めておくことが必要です。

国民生活センターによると、オンラインゲームなどで高額のお金を払った子どもに関する相談は昨年度、4200件を超え、過去最多となった。

最近のオンラインゲームは最初は無料でも、ゲームが進むにつれて一定の料金を請求されることが多く、相談件数当たりの平均支払額は30万円にも上るといわれています。

政府の調査によると、10歳以上の小中高校生の過半数がインターネットを利用し、9割以上がスマートフォンを所有している。相談件数は氷山の一角なのかもしれない。

親が子どもにスマートフォンを貸し、そこに登録したクレジットカード情報を利用したり、子どもがスマートフォンに登録したパスワードを勝手に変更してオンラインゲームで決済したりするケースも目立っている。

親が使わなくなった端末にアカウントやクレジットカードの情報が残っていて、それが悪用されるケースもある。決済に必要な指紋認証の使い方を友達から聞き、自分の指紋を登録していたケースもあった。

パスワードの変更方法や指紋の登録方法を教えるサイトやビデオがオンラインで増えています。

デジタル社会で育つ子どもたちにとって、友達やネットから得た情報を使ってデバイスを操作するのは、大人が考えるよりも簡単なことなのかもしれません。

親は、請求書が届いて初めて、子供が多額のお金を支払ったという事実を知ることがよくあります。たとえば、オンライン ショッピングでも同じことが起こる可能性があります。

未成年者が親の同意を得ずに多額の金銭を支払った契約は、原則として取り消すことができます。ただし、行為が子どもによるものであることが証明できない場合は、返金されない場合があるので注意が必要です。

子供にスマートフォンを持たせる場合は、支払いにつながる可能性のある情報を登録しないことが重要です。

スマートフォンの機能を利用して、支払いを行う際に保護者の承認が必要となるよう設定することも重要です。

親子でスマートフォンを共有する場合は、子どもができるだけ親の目の届く範囲で使用し、支払いがあったときに通知が届くようにすることが大切です。

オンラインゲームに熱中しすぎると依存症になるリスクも高まります。子どもにスマホを渡す際は、家庭の状況に合わせてルールを決めることが大切です。

学校でも、子どもたちに適切なスマートフォンの使い方を定期的に教えるべきだ。また、ゲーム会社も、子どもたちが過度な課金をしないための対策を推進すべきだ。

(読売新聞2024年6月18日号より)



もっとニュース

返事を書く

あなたのコメントを入力してください。
ここにあなたの名前を入力してください