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菅前首相は党選挙の重要人物と見られ、自民党総裁候補者らとの交流が活発化

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読売新聞ファイル写真
菅義偉前首相が2023年9月に東京で演説する。

自民党の菅義偉前首相は、今秋の総裁選に向けて知名度向上に努めている。

75歳の菅氏は、政策推進重視から政治情勢への積極的な関与へと徐々に軸足を移し、岸田文雄首相の後継者と目される人々との交流を深めている。

菅氏が擁立する候補は、自民党総裁の座に留まりたい岸田氏にとって強力な対抗馬となるため、党員らは菅氏の動向を注視している。

「国内外でこの困難で重要な時期に、私たちは権力を [to the opposition]菅首相は土曜日、千葉市内での党会合で「自民党は野党に転落する恐れがある」と発言。党の一部派閥による政治資金規正法違反疑惑を受け、自民党が野党化する可能性に強い懸念を示した。

「私たちが仕事を続けられるように、私たちの立場を再検討させてください」と彼は言った。

通常国会が閉幕し、総裁選を巡る動きが活発化している。岸田氏と一定の距離を置く菅氏がキーマンと目されている。自民党の中堅議員は「菅氏が擁立する候補が非主流派を中心とした勢力の焦点になるのではないか」との声も出ている。

菅氏は昨年10月に首相を退任後、政界工作からは距離を置き、ライドシェアなど政策の実現に注力してきたが、最近は党内の逆風を懸念し、岸田氏にいら立ちを露わにしている。

政治資金規正法改正案の修正交渉で、岸田氏は公明党や維新の会に次々と譲歩した。これに対し、菅氏は「自民党こそが問題を起こした党なのだから、他党に先駆けて適切な案を示すべきだ」と発言。

菅氏は岸田氏の後継者と目される人物や党幹部との面会を積極的に行っている。6日夜には小泉進次郎元環境相、加藤勝信元官房長官、萩生田光一元党政調会長、武田良太元総務相らと都内で会食。いずれも閣僚として菅政権を支えた面々だ。

萩生田、武田両氏は、解散を決めた安倍派と二階派の議員に影響力を持つ。安倍派は故安倍晋三首相が率い、二階派は二階俊博元幹事長が率いる。

小泉、加藤両氏が総裁選に出馬するとのうわさもあり、首相周辺は「総裁選に向けた協力を進めるために開かれた会合」と警戒感を示した。

水曜日の夜、菅首相は党総裁選への出馬の機会を待っているとみられる茂木敏充幹事長とも会食した。

党員の中には、状況次第では石破茂元幹事長や河野太郎デジタル革新担当相も菅氏の選択肢になる可能性があると考える者もいる。

しかし、菅首相は側近に対し、どの候補を支持するかはまだ決めていないと伝えたと報じられている。慎重に判断するとみられる。

ただ、派閥に属さない菅氏の政治基盤は、ゆるやかなネットワークとも言えるのも事実。「どれだけ勢力を固められるかは不透明だ」と若手党員は言う。



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