大相撲秋場所12日目の木曜日、前頭7番若隆景が単独トップの小野里に初黒星を喫した。
関脇として2場所目の出場となった小野里は、素早く相手を俵に押し込んだが、突き落とすことはできなかった。小野里が182キロの体重を生かすために前に傾いたとき、若隆景(9勝3敗)は2本の帯を掴んで逃げた。
小野里の帯を支えにすることで、前頭は叩き落とそうとする試みを阻止することができた。小野里が再び彼を端に押し戻すと、若隆景は帯を掴んで関脇をひねり、逆に押し出した。
2024年9月19日、東京・両国国技館で行われた大相撲秋場所15日間の12日目で、関脇小野里(右)が前頭7番若隆景に敗れ初黒星を喫した。(共同)==共同
小野里は、小結か関脇として戦った場合、大関昇進の非公式基準である3場所での33勝を達成するには、東京の両国国技館で15日間で12勝する必要がある。
24歳の5月場所優勝者は、11勝1敗の戦績で最後の3日間を迎える。関脇霧島と前頭15番の元大関高安は10勝2敗で1勝差となっている。
霧島は大関琴桜の厳しい挑戦を7勝5敗で乗り切り、また帯を押さえて早々の敗北を免れた。琴桜が俵越しに霧島を投げようとした時、霧島は代わりに上手投げの「上手投げ」で大関を倒した。
高安は、小結平堂海(6勝6敗)と激しい平手打ちの応酬を繰り広げたが、その激戦を制した。しかし、高安は平堂海の喉元に何度も突きを放ち、小結を後退させ続けた。
大関豊昇龍(6勝6敗)は2連敗を喫した。全速力で突進した豊昇龍は、関脇阿比(3勝9敗)の攻撃をかわし、後ろから突き飛ばして俵の上に叩きつけられた。
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