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自民党総裁選、事実上スタートの号砲

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読売新聞ファイル写真
東京にある自民党本部ビル

東京(時事通信)—岸田文雄首相が日曜までの通常国会会期中に衆議院を解散しないと決定したことを受け、与党自民党の主要メンバーは9月に予定されている総裁選に向けた動きを活発化させている。

自民党の茂木敏充幹事長や石破茂前幹事長ら、岸田氏の後継総裁候補らは党員らと活発に会談している。

自民党派閥をめぐる政治資金スキャンダルが注目を集めたことを受け、党のイメージを一新するため若手や女性の党首を求める党員もいる。

9月に自民党総裁の任期が満了する岸田氏は再選を目指す意向だが、事実上、総裁選の号砲が鳴らされたことになる。

「失敗は成功の反対語ではない。挑戦しないことが反対語だ」と茂木大臣は水曜日、2012年の選挙で下院に初当選した議員グループの会合での演説で述べた。

「挑戦しなければ新しい時代は来ない」と述べ、次期自民党総裁選への出馬に意欲を示した。

茂木氏は14日に麻生太郎自民党副総裁と約3時間半、水曜には菅義偉前首相と2時間以上会食するなど、党の中堅・若手議員との交流も活発だ。

世論調査で次期首相の最有力候補に挙げられることが多い石破氏は、党内の支持基盤の強化に苦戦している。だが、党首選を機に自民党議員の間では、来年夏の衆院選や参院選への意識が高まり、選挙戦の新たな様相を求める声が強まる可能性もあり、石破氏にとってはプラスに働くかもしれない。

水曜日には、石破氏率いるグループと二階俊博元幹事長の派閥を中心に約20人の自民党議員が勉強会に参加した。

石破氏は記者団に対し、「人数は限られているが、定期的に開催することに意義がある」と語った。石破氏と二階氏は木曜日、党本部で行われた会合に共同で出席した。

党内には、世論調査で次期首相候補として人気の河野太郎デジタル担当大臣や小泉進次郎元環境大臣を次期自民党総裁に据えるべきだという声もある。

後任候補としては、信頼できる政治家として定評のある加藤勝信元官房長官も挙げられる。

加藤氏は、自民党の萩生田光一元政調会長や武田良太元総務相らと定期的に会食している。菅内閣で共に閣僚を務めた3人は、6月6日に加藤氏を会食に招き、自民党議員らの注目を集めた。

上川陽子外相は最近、将来の自民党総裁候補として注目されている。金曜の記者会見で自民党総裁選について問われると、「私への期待をありがたく受け止めたい」と述べた。

2021年の前回自民党総裁選に出馬した高市早苗経済安全保障担当相は、主に保守系議員からの支持確保に努めて​​いる。

自民党の中堅・若手議員の中には、小林隆行元経済産業大臣を党首に推す声もある。



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