日本の国立スポーツ機関は、トップアスリートの遺伝子とパフォーマンス、負傷リスクとの関係についての調査を中止したと、事情に詳しい関係者が月曜日に明らかにした。
同関係者によると、日本スポーツ科学センターは2017年度に調査を開始したが、情報が悪用される恐れがあるとの懸念が内部で高まり、2022年度に研究は中断されたという。
日本スポーツ振興センターの一部門である同研究機関は、外部の専門家の意見を考慮してこの決定を下したが、研究に参加した2,000人以上のアスリートには研究の詳細を知らせていないと関係者は語った。
2020年2月に撮影された東京北区の日本スポーツ科学センターの写真。(共同)
関係者は「結果に十分責任を取れるか検討した結果、慎重に進めた方が良いと判断した。今後の方向性が明確になったら、協力してくれた選手に報告する」と話した。
関係者によると、この研究は、研究所の倫理委員会の承認を得て、2020年に予定されていたが1年延期された東京オリンピック・パラリンピック競技大会の「レガシー」プロジェクトとして始まったという。
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