ホーム Fuji 能登の震災復興に向け「ミニ霞が関」タスクフォースが本格始動。熊本地震復興の「K9」の成功に刺激を受けたタスクフォース

能登の震災復興に向け「ミニ霞が関」タスクフォースが本格始動。熊本地震復興の「K9」の成功に刺激を受けたタスクフォース

19
0



読売新聞
岸田文雄首相(左から2人目)が7月1日、石川県輪島市で能登半島の復興を支援するタスクフォースの発足式で演説している。

能登半島地震の復興を担う政府の対策本部は、公費負担による住宅解体などに迅速に対応し、被災地の復興を加速させるべく本格稼働している。

月曜日は、副大臣級の官僚をトップに据え、約150人で構成される能登創造復興タスクフォースが発足して1週間になる。タスクフォースは「ミニ霞が関」として被災地に駐在している。霞が関は東京の官僚機構の中枢である。

“狙い [of the task force] 「国、県、市の関係者を集めて各事業の進捗状況を共有し、課題の解決に取り組む」と松村祥文防災担当大臣は金曜日の記者会見で述べた。

タスクフォースは、2016年の熊本地震の際、各省庁の局長級、次長級の幹部職員9人が被災地入りして対応した「K9」の経験をもとに発足した。当時、熊本県庁の災害対策本部では、県職員と幹部職員9人が「K9」と呼ばれる会議をほぼ毎日開いていた。K9は熊本の頭文字を取って名付けられた。

一連の会議により、迅速な意思決定と省庁横断的な支援が実現した。内閣府の報告書は、このシステムを「今後の災害対応のモデルとなり得る」と評価した。

対策本部の設置は、経済産業省でK9を率いた首相秘書官の島田隆氏らの発案とされ、官邸主導の復旧を示す狙いがある。対策本部は、内閣府や国土交通省、環境省など6省庁と各省庁の出先機関、能登、石川両県の6市町村から派遣された職員計約150人で構成されている。

会長には内閣官房の長橋和久復旧復興支援統括官が就任。スタッフは石川県輪島市などに拠点を置き、ホテルなどに宿泊しながら被災地で活動している。

能登半島地震では、政府の現地臨時災害対策本部が最大300人体制で復旧作業に当たってきたが、道路網の寸断などにより復旧・復興は遅れている。公費による家屋解体や水道復旧、液状化対策に加え、復興後の観光支援策など取り組むべき課題も山積している。

「市町村の要望を聞きながら復興課題を解決していきたい」 [in the disaster-hit areas]」と長橋氏は読売新聞に語った。



もっとニュース

返事を書く

あなたのコメントを入力してください。
ここにあなたの名前を入力してください