日本の環境省は火曜日、在来動物を捕食し世界自然遺産の生態系に損害を与える外来種を駆除する取り組みを開始してから数十年後、日本南西部の奄美大島からマングースが根絶されたと発表した。
同省の検討委員会は、鹿児島県内のカメラ映像や罠のデータを分析し、マングースが駆除されたと判断した。最後にマングースが捕獲されたのは2018年4月だった。
同省によると、面積約712平方キロメートルのこれほど大きな島で外来種が根絶されるのは異例だという。
写真は2016年に檻の中にいたマングース。(環境省提供)(共同)
伊藤慎太郎環境相は記者会見で「希少生物や自然遺産の保全に貢献できる成果だ」と述べた。
鹿児島県の塩田幸一知事は声明で、駆除は「奄美の貴重な生態系の保全にとって本当に良いことだ」と述べた。
1979年、毒蛇の一種ハブを駆除するため、約30匹のマングースが初めて島に導入された。しかし、昼間に活動するマングースが夜行性のヘビと接触することはほとんどなかったため、マングースの放出は最小限の効果しかなかった。
2000年までにその数は約1万頭にまで急増し、農作物や在来動物に被害を与えた。2001年から2002年にかけて、国の特別天然記念物であるアマミノクロウサギの数はマングース導入前の約20%にまで激減した。
しかし近年、アマミノクロウサギがカメラに捉えられることが多くなり、その数が着実に増加しているのではないかとの期待が高まっている。
同省は2000年にマングースの本格的な駆除を開始し、2005年にマングースを外来種に指定した。この哺乳類を根絶するために結成された専門グループは島に最大3万個の罠を設置し、2007年には国内初となるマングース探知犬を導入した。
日本では、マングースは沖縄でも侵略的外来種とみなされており、沖縄県ではマングースを根絶する取り組みが続けられている。
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