ホーム jpn 福島原発燃料デブリ回収、早ければ8月にも開始へ

福島原発燃料デブリ回収、早ければ8月にも開始へ

14
0


機能不全に陥った福島原子力発電所の運営者は、メルトダウンを起こした3基の原子炉のうち1基で、今月にも溶融核燃料を含む瓦礫の回収を開始する予定で、この原子炉が最初にその作業を受けることになる。

放射性廃棄物の除去は、2011年に日本北東部で発生した地震と津波によって冷却機能が失われ、原子炉が深刻な被害を受けた福島第一原子力発電所の廃炉作業の中で最も困難な作業の一つと考えられている。

東京電力ホールディングスは、最初の取り組みとして2号機から数グラムの瓦礫を回収する方針だが、メルトダウンした1~3号機から推定880トンの瓦礫を撤去する工程表は不透明だ。

2024年5月28日に撮影されたファイル写真は、福島第一原子力発電所2号機から放射性廃棄物を回収するために使用される伸縮式パイプ装置を示しています。(共同通信)

政府と東京電力の廃炉スケジュールによれば、瓦礫の撤去は30年から40年かかると見込まれる廃炉プロセスの第3段階かつ最終段階となる。

完了までに約2週間かかると予想される今後の作業では、遠隔操作で伸縮可能なパイプを原子炉格納容器に挿入し、瓦礫の回収を試行することになる。

この管状の装置は、外径20センチと16センチの連結されたパイプで構成されており、釣り竿のように約22メートルの長さまで伸ばすことができます。

格納容器の側面にある貫通部から挿入される予定で、貫通部は内径約55センチ、長さ約2メートル。

東電によると、装置が貫通点の直前に設置された「隔離弁」を通過した時点で、正式に瓦礫撤去が始まる。この弁は放射性物質が格納容器から漏れるのを防ぐ。

さらに奥には、デブリがある原子炉圧力容器の底部に接続された約7.2メートルのレールがあります。このレールに到達すると、パイプの先端にあるアームが下向きに回転し、底部に向かって移動します。

パイプの先端には、小石サイズのゴミを掴むための2本の金属爪が付いています。ベースに入った後、爪は底部のゴミに向かって下げられ、3グラム未満のゴミを回収します。

パイプは同じルートで格納容器から引き抜かれ、残骸は輸送ボックスに収納され、その後台車で原子炉建屋内の放射性物質の取り扱い用に設計された原子炉グローブボックスに移送される。

箱の中の放射線量などを計測した後、がれきは輸送コンテナに移され、隣の茨城県にある分析施設に運ばれる予定。

東電は当初、2号機のデブリ取り出しを21年に始める予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大やロボットアームの改良のため22年に延期。23年度後半の実施を目指していたが、技術的な問題で断念したとしていた。


関連記事:

日本の規制当局、敦賀原子力発電所の再稼働計画を阻止

福島県、原発事故避難者の仮設住宅を廃止へ

日本、福島原発処理水の7回目の放出を完了






もっとニュース

返事を書く

あなたのコメントを入力してください。
ここにあなたの名前を入力してください