ホーム Fuji 研究:シベリアの山火事は日本で年間2万人の死者を出す可能性がある。研究チームは過去の山火事を分析し、大気汚染の影響をモデル化した。

研究:シベリアの山火事は日本で年間2万人の死者を出す可能性がある。研究チームは過去の山火事を分析し、大気汚染の影響をモデル化した。

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読売新聞ファイル写真
2006 年 6 月、東シベリアの森林伐採地域が見られる。

研究者チームは、シベリアで大規模な森林火災が発生した場合、日本では大気汚染により年間少なくとも2万人以上が死亡するだろうと予測している。

科学誌「アース・フューチャー」に発表された北海道大学、東京大学などの研究チームによる研​​究結果は、山火事を防ぐには多国間の取り組みが必要であることを示している。

2003年にはシベリアで日本の国土の半分以上にあたる約2000万ヘクタールの森林が焼失したと報告されている。研究チームはこの森林火災の結果から、大気汚染による健康被害などの量を推定した。

研究結果によると、2003年に比べて2倍の量の微小粒子状物質(PM2.5として知られる)などの大気汚染物質を排出する大規模な森林火災が仮想的に発生した場合、森林火災の少ない年と比べて日本での死者数は年間少なくとも2万人増加する可能性があるという。

「これは、日本が森林火災による『越境大気汚染』から免れられないことを示している」と北海道大学大気環境科学科准教授の安成哲平氏は語った。

地球温暖化などの影響で森林火災の頻度や規模が拡大していることは世界的な傾向だ。昨年はカナダの山火事がニューヨークで大気汚染を引き起こした。

「これは新しいアプローチで研究を進めた斬新な研究だ」と日本大学地球環境学部の櫛田啓司教授は言う。「この種の分析が他の森林火災や異なる状況に適用されれば、より有意義な結果につながるだろう」



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