ホーム jpn 石破首相、今後のASEAN会議で「アジア版NATO」を持ち出さない

石破首相、今後のASEAN会議で「アジア版NATO」を持ち出さない

2
0


石破茂首相は水曜日、日本の新指導者として初の外遊となるラオスでの地域会合で、アジア版NATO構想を持ち出すつもりはないと述べたが、その構想には国内外から懐疑的な声が上がっている。

石破氏は木曜から2日間のビエンチャン訪問で、東南アジア諸国連合、中国、韓国の首脳らと「ASEANプラス3」に出席し、経済協力や地域情勢、東方加盟国18カ国などについて話し合う。日本政府関係者によると、米国とインドも参加するアジアサミット。

石破氏は出発前に記者団に対し、ASEAN関連会議の傍ら、中国、オーストラリア、インド、ラオス、韓国、ベトナムの首脳らと二国間会談を行う予定だと語った。

中国の李強首相、オーストラリアのアンソニー・アルバニーズ首相、韓国の尹錫悦大統領、インドのナレンドラ・モディ首相などが東南アジア諸国への訪問を計画している人の中にはいる。一方、米国はアントニー・ブリンケン国務長官が代表を務める。

石破氏は東京での記者会見で「ASEAN、中国、インドなどの首脳と関係を築いていく」と語った。

2024年10月9日、東南アジア諸国連合に関連する一連の会合への出発前に首相官邸で記者団に話す石破茂首相。 (共同)

石破氏は会見後、アジアNATO構想について他の首脳らと意見交換するかと記者団に問われ、「この問題は党内でも十分に議論されていないため、私から提案するつもりはない」と述べた。

石破氏は10月1日、与党自民党を揺るがす政治資金集めスキャンダルで辞任するまで3年間首相を務めた岸田文雄氏に代わって首相に就任した。

同氏は国防政策のオタクとして知られるが、就任以来、中国を抑止する可能性を秘めたアジアにおけるNATOのような同盟システムの構築など、安全保障問題に関する自身の持論のいくつかを軽視してきた。

同氏の訪問は、同氏が解散総選挙に向けて下院を解散した直後に行われ、国民の負託を確保することで自らの地位を固めたいと考えているようだ。

石破氏はASEAN関連会合への初出席で、中国の圧力下で「自由で開かれたインド太平洋」のビジョンと一致し、法の支配に基づく国際秩序を推進する前任者の外交政策を継承する姿勢を示すとみられる。この地域では海洋に対する積極性が高まっている。

日本周辺の空域・海域で軍事活動を強める中国や弾道ミサイル実験を続ける北朝鮮への対応で外交手腕が問われそうだ。

日韓関係については、尹政権下で岸田氏と協力して戦時賠償問題をめぐる難題に対処し、両国関係は着実に改善している。

ASEAN グループはブルネイ、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムです。東アジアサミットは、ASEAN、オーストラリア、中国、インド、日本、ニュージーランド、ロシア、韓国、米国で構成されます。

石破氏はまた、土曜日に帰国する前に、アジアでの脱炭素化の取り組みを促進するために日本が提案する「アジア・ゼロ・エミッション・コミュニティー」と呼ばれる多国間枠組みの会合でも議長を務める予定だ。


関連報道:

ASEAN、軍事政権当局者が首脳会議に参加、ミャンマー和平を呼びかけ

石破首相、ASEAN首脳会議出席のため初の外遊でラオス訪問へ

焦点:次期日本の首相がASEAN首脳会議に欠席する可能性は中国に有利になる可能性がある






もっとニュース

返事を書く

あなたのコメントを入力してください。
ここにあなたの名前を入力してください