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活動家ら、広島がイスラエルを原爆式典に招待したことに抗議

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活動家グループが火曜日に広島に集まり、米国によるイスラエルへの原爆投下79周年を記念する同市の年次平和式典にイスラエルが招待されたことを非難し、パレスチナ自治区ガザの解放を求めた。

同日早朝の式典の会場となった広島平和記念公園で行われたこの式典には、大勢の人々が参加したほか、パレスチナ駐日常駐総代表部のワリード・シアム代表も遠隔で参加した。

2024年8月6日夜、広島市の広島平和記念公園で、同日に広島市で開催される毎年恒例の平和式典にイスラエルが招待されたことに抗議する集会が行われた。(共同)

「平和の象徴である広島市が、犠牲者を排除したまま、抑圧者と支援者によって乗っ取られることを選んだことに、私たちは恐怖と失望と憤りを表明します」と、サイアム氏はパレスチナ市民代替平和記念式典で述べた。

「この招待は私たちの声を無視して私たちの苦しみを永続させ、広島が象徴する正義の原則そのものを損なうものだ」と彼は語った。

このイベントを主催する広島パレスチナ監視団のメンバー、湯浅正江さん(61歳)は、10月13日から毎日、原爆ドーム前でデモを行っていると語った。

「広島は世界恒久平和と核不拡散を訴える都市として知られ、広島市民はその理想を追い求めてきた」と彼女は語った。「招待はそうした努力に対する裏切りだったと思う」

約100人が参加した広島市出身の山口光子さん(73)は「イスラエルを広島に招待するのは恥ずべきこと。ガザで起きていることを容認しているようなものだ」と語った。

この行事は、イスラエルが広島市からの招待を受けて午前の式典に出席した後に行われた。広島市は、パレスチナは日本政府に承認された国ではなく、国連の加盟国でもないという理由で招待しなかったと述べた。

しかし、この決定は二重基準だと反発を招き、ロシアとベラルーシはモスクワのウクライナ侵攻により3年連続で招待を受けていないと指摘する声も多かった。広島市当局はその後、来年の招待規定を見直す予定だと述べた。

対照的に、長崎市は金曜日に1945年の原爆投下を記念する独自の式典を開催するが、その年次行事にイスラエルではなくパレスチナを招待した。

駐日イスラエル大使ギラッド・コーエン氏は、ツイッターの旧称Xへの投稿で、この決定は「残念」であり「世界に誤ったメッセージを送る」と述べた。

ジュリア・ロングボトム駐日英国大使は火曜日、広島で、イスラエルを招待しないことは、イスラエルが自衛権を行使しているときにロシアやベラルーシと同等に扱っているとみなされる可能性があるため、長崎での式典に出席しないことを決めたと述べた。

イスラエルは、10月7日にパレスチナ武装組織ハマスがイスラエルを奇襲攻撃したことを受けて、ガザ地区で軍事作戦を開始した。しかし、多くの民間人が死亡・負傷し、パレスチナ自治区の人道的状況が悪化していることをめぐり、国際社会の懸念が高まっている。


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