新しく民主党副大統領候補となったティム・ウォルツ氏は、元下院議員で現ミネソタ州知事だが、全国的にはあまり知られていない。中国問題に関する豊富な経験をカマラ・ハリス副大統領の次期大統領候補にもたらすことになる。
共和党候補のドナルド・トランプ前大統領と副大統領候補のJ・D・ヴァンス上院議員との大統領選は主に国内問題に焦点が当てられているが、11月5日の大統領選で誰が勝利しても、中国が米国の最優先戦略課題であり続けることは間違いない。
もし有権者がハリス氏をホワイトハウスに送り込めば、ウォルツ氏はアジアの経済・軍事大国について比較的広範な知識を持つ稀有な副大統領となるだろう。1970年代半ばに北京駐在の米国特使を務めたジョージ・H・W・ブッシュ氏は、大統領候補の中で実際に中国に住んだことがある最後の人物だ。
