ホーム Fuji 死亡した性的虐待被害者ジョニーの家族は依然としてネット上の誹謗中傷の標的にされ続けている。妻がコメントの影響を明かす

死亡した性的虐待被害者ジョニーの家族は依然としてネット上の誹謗中傷の標的にされ続けている。妻がコメントの影響を明かす

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読売新聞
芸能事務所ジャニーズ事務所の創業者から虐待を受けていたことを明かした直後に亡くなった男性の妻が、大阪府内で遺骨が入った箱の前で祈りを捧げている。

大阪 — 昨年、芸能事務所ジャニーズ事務所の創設者から性的虐待を受けたと主張した直後に自殺したとみられる男性の家族は、今もインターネット上で中傷的なコメントの標的になっていると、男性の妻が明らかにした。

読売新聞のインタビューで、妻は、夫を苦しめたネット上の嫌がらせが、夫の死を受け止めようと努力する家族にさらなる苦しみをもたらしていると語った。

「私はすでに夫を亡くしているのに、なぜこのような苦しみが続くのでしょうか」と男性の妻は語った。

8か月前に夫の死を止められなかったという悲しみが絶えずあるだけでなく、ネット上で夫とその家族に向けられる終わりのない中傷に疲れ果てている。

「私は何をすべきだったのでしょうか?」と彼女は尋ねた。

男性の遺体は10月に大阪府箕面市の山中で発見された。警察は、大阪在住の40代の男性が自殺したとみている。男性は昨年、ジャニー喜多川氏から性的虐待を受けたと訴え、喜多川氏の被害者であると主張する事務所の元メンバーで構成する会に参加していた。

男性の妻(40代)によると、夫への誹謗中傷は、夫が一部メディアに虐待について公に語った23年9月から始まったという。SNSやネット掲示板には「すぐに嘘がバレる」「お金が欲しいだけでしょ」といった書き込みが殺到。男性や家族の個人情報を書いたメッセージや殺害予告とも取れる書き込みもあった。

男性も妻も、知らない人からの攻撃に疲れ果てていた。亡くなる3日前、車を運転中に男性は妻に「自分が侮辱されることはわかっていたが、家族まで攻撃されるとは思っていなかった」と告白した。

男性の死後に見つかったメモには、彼が自分の存在を「迷惑以外の何物でもない」と感じていたことがうかがえる。

亡くなった日、男性はいつものように仕事に出かけた。仕事のスケジュールは決まっていた。妻は、男性が自殺を考えるほどストレスを感じていたことに気づかなかった。「私が何かしてあげられたことはなかったでしょうか」と、後悔の色を帯びた声で彼女は言った。「もしかしたら、彼は死ぬことで誹謗中傷に終止符を打とうとしたのかもしれません」

しかし、匿名による攻撃は止まらなかった。

男性の死亡が報道されると、ソーシャルメディア上では彼を中傷するコメントが急速に広がった。「惨めな死を遂げるのは当然だ」という投稿もあった。「家族が被害者のふりをさせた」など、家族に向けたメッセージも見られた。

妻は、こうした書き込みを見ないように努めていたが、友人らからそのことを聞き、弁護士などに相談した結果、個人名が書かれた書き込みは削除された。また、今もネット上に書き込まれる中傷的な書き込みへの対処法について、警察に相談に行った。

男性の妻は、このような嫌がらせを受けた遺族の気持ちを世間に知ってもらいたいと、インタビューに応じることに同意した。

「このような投稿をした人を裁判にかけ、勝訴したとしても、すべてのメッセージを削除することはできないでしょう。全く根拠のない投稿を信じる人もいるかもしれません」と、中傷的な投稿の削除を切望する女性は語った。「子どもたちが成長して、これらのメッセージを見たり、友達に何か言われたりしないかと怖いです」

ジャニーズ事務所は、虐待発覚後、社名を「株式会社スマイルアップ」に変更した。スマイルアップの担当者は、本記事の取材に対し「被害者や遺族への誹謗中傷は断じて許されない。相談窓口や支援窓口の情報提供など、対応を検討していく」とコメントした。



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