2024年7月29日 19時08分(日本時間)
パリ — 日曜日のパリ五輪の男子柔道66キロ級で金メダルを獲得した阿部一二三選手は、同日行われた女子柔道での妹の敗北を目の当たりにし、圧倒的な強さを見せつけた。
会場を埋め尽くした観衆の歓声と拍手に包まれ、安倍首相は両手を高く掲げて「オリンピックはこうあるべきだ」と語った。
阿部選手は、同じく無観客で金メダルを獲得した東京オリンピックとは様相が異なっていた。パリ大会は「今まで見たことのないものを見せてくれた」と阿部選手は語った。これまでの懸命な努力の甲斐あって、最高の瞬間だった。
彼の夢は、東京オリンピックで金メダルを獲得し、パリでは女子52キロ級に出場した妹の阿部詩とともに、オリンピックで連続して金メダルを獲得することだった。
しかし、歌は2回戦で一本負けした。阿部選手は、ウォーミングアップ中に妹の敗北を見て、「妹のためにも自分も頑張ろう。全力を尽くさなければならないと決心した」と語った。
決勝戦の相手は連続攻撃が得意なウィリアム・リマ。速攻を繰り返す相手に「試合が長引けば長引くほど苦しくなる」と阿部は思った。リマの攻撃後すぐに投げに動いたり、東京五輪後に猛練習したというフットワークを生かして勝利を収めた。
「今回、ウタが負けたので、新しい目標ができました。以前よりも頑張る理由が増えました」と彼は語った。
悲嘆に暮れたウタさんは、4年後のロサンゼルスオリンピックのことなど考えられない様子だった。
「正直、兄として一緒に柔道を続けていきたいです [with Uta] 安倍首相は「今後何年にもわたって」と語った。
彼は自分が観客から受けたのと同じ喜びと歓声を妹にも味わってほしいと思っているようで、4年後にロサンゼルスの畳の上で二人ともメダルを身に着けている日を夢見て、妹を励ますつもりだ。