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東京都知事選、候補者が公式掲示板の掲示スペースを上回る

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読売新聞
候補者が木曜日、透明のファイルに入れた選挙ポスターを東京都新宿区の選挙掲示板の端に貼り付けている。写真は一部加工してあります。

東京都知事選挙には多くの候補者が立候補したため、市内各所に設置されたポスター用の公式掲示板には全員を収容するスペースが足りないほどだ。

東京都選挙管理委員会は、ポスター48枚分のスペースを用意したが、実際には56人が立候補を表明したと発表した。

この状況により、委員会は、遅れて参加した人(49番目以降にレースに参加した人)に対し、掲示板の端にポスターを貼るスペースを作るよう求めるという異例の要請をせざるを得なくなった。

同委員会によると、6月13日時点で48人の立候補書類が事前審査を通過。他の候補者が立候補する可能性は残っているが、委員会は委員の定員を増やす予定はない。

選挙運動期間が始まった木曜日、同委員会は追加候補者らにポスターを挟むA3サイズ(297ミリ×420ミリ)の透明フォルダーを配布し、テープや画鋲でボードの端に貼り付けるよう求めた。

「候補者には余分な作業を強いることをお詫びするが、ポスターを掲示する場所も用意しており、公平性は確保できたと考えている」と委員会関係者は説明した。

木曜夕方、新宿区内の掲示板の端に、遅刻した候補者の一人がクリアファイルに入れたポスターを画鋲で留めているのが目撃された。ポスターは突風のたびに前後に揺れ、正面から見えにくかった。

同候補は、区内や杉並区などにある1000カ所の掲示板で同様の取り組みを行う予定だと述べた。「他の候補と比べて明らかに不公平だ」と同候補は語った。「後からでも、掲示板は大きくしてほしい」

選挙法に詳しい憲法学者、立命館大学の小松宏教授は、この解決策は不公平につながる可能性があると指摘した。

小松氏は「公職選挙法は選挙管理委員会が設置すると定めている。クリアファイルは風雨に晒され、候補者間の公平性が保たれない恐れがある。選挙管理委員会が法で定められた責務を果たしているかどうか疑問だ」と指摘する。



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