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東京の外苑再開発、保存反対の抗議で再検討へ

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東京の明治神宮周辺の再開発計画は、伐採予定の木々をめぐる複数の抗議を受けて見直される予定であると、プロジェクトの主要開発業者が月曜日に発表した。

故坂本龍一氏ら著名人が、ランドマークである神宮外苑イチョウ並木を含む都会の森を守る必要があるとして計画に反対したことを受け、三井不動産は東京都に改訂計画案を提出した。

ユネスコの諮問機関である国際記念物遺跡会議は、再開発計画の撤回を求め、文化遺産の保存を求める法的拘束力のない要請「遺産アラート」を発令した。

2024年9月9日に撮影された写真には、東京の神宮外苑再開発事業の予定道路沿いに並ぶイチョウ並木が写っている。(共同通信)

新計画では、高さ3メートル以上の木120本以上が保存される可能性がある。また、木の根を傷めないよう、新施設とイチョウ並木の間の距離を約8メートルから18メートルに広げる。

都は伐採前に関係各社に保全策を示すよう求めている。

工事は当初、36年度の完成を見込んでいたが、三井不動産など関係者は見直しによる工期への影響などを見極める。

神宮外苑再開発事業は、商業施設を併設する高層ビル2棟の建設と、野球場およびラグビー場の移転からなる。

都は2023年2月に再開発計画を認可し、翌月から一部解体工事が始まった。

「この地域が誰にとっても意味のある場所であることを私たちは知っています」と不動産会社の役員は語り、このプロジェクトについて一般の人々に十分な情報を提供し続けると付け加えた。

開発業者は、プロジェクトの進捗状況を地元住民に報告するための会合を開くことも検討している。

オスカー賞とグラミー賞受賞歴があり、ステージ4の癌と闘病中の坂本さんは、昨年、東京都の小池百合子知事に送った手紙の中で、「先祖が100年かけて守り育ててきた神宮の貴重な樹木を、目先の経済的利益のためだけに犠牲にすべきではない」と述べた。





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