ホーム Fuji 東京のヒルサイドテラスの設計者、槇文彦氏が95歳で死去。プリツカー賞受賞建築家で東京大学でも教鞭を執った

東京のヒルサイドテラスの設計者、槇文彦氏が95歳で死去。プリツカー賞受賞建築家で東京大学でも教鞭を執った

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Yomiuri Shimbun file photo
Fumihiko Maki

千葉・幕張メッセや東京・代官山のヒルサイドテラスなどを設計した世界的に有名な建築家、槇文彦氏が6月6日、老衰のため死去した。享年95歳。

葬儀は近親者で執り行われ、告別式は後日行われる予定。

東京生まれの槇氏は、東京大学建築学部を卒業後、ハーバード大学大学院に進み、その後母校に戻って教授として活躍。モダニズム建築に日本的な空間要素を加えた洗練された建築物の創成に貢献した。

槇は1960年代後半から約30年かけてヒルサイドテラスの設計を手掛け、道路に面した細長い敷地に住宅と店舗が一体となった複合ビル群を作り上げました。低層の街並みとともに、その核となるギャラリーや集会所などを配置することで都市文化を発信し、「代官山」の名を世に知らしめました。

槇氏は、初期の代表作である名古屋大学豊田講堂の設計とその後の改修により、2012年度恩賜賞および日本芸術院賞を受賞しました。その他の作品には、東京のスパイラルアートコンプレックスや京都国立近代美術館があります。槇氏は、2001年9月11日のテロ攻撃で破壊されたニューヨークの世界貿易センター跡地の再開発の一環として建設されたタワー4を設計しました。

槇氏は2012年に発表された国立競技場の当初の設計案を「巨大すぎる」と批判し、反対運動の拡大につながった。

アメリカのプリツカー賞をはじめ数々の賞を受賞。日本でも文化功労者に選ばれる。日本芸術院会員。著書に『漂うモダニズム』。



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