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日本大使館、ベルリン映画祭の代表を通じて韓国映画に関する情報を求めた

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事情に詳しい関係者が土曜日に明らかにしたところによると、駐ドイツ日本大使館は今年初め、いわゆる「在日」、つまり韓国系住民が監督したドキュメンタリー映画の上映についてベルリン国際映画祭の主催者に問い合わせ、会談を求めたという。

在日韓国人二世のパク・スナムさんとその娘のパク・メウイさんが制作した映画「沈黙した人々」は、広島と長崎の原爆を生き延びた韓国人や、戦時中に日本軍の慰安所に集められた元「慰安婦」などの人々へのインタビューを描いている。

日本と韓国がたびたび衝突している歴史問題を深く掘り下げたこの映画に関する情報公開請求により、大使館が2月の映画上映と観客構成について日本の外務省にも通知していたことが判明した。

朴秀南監督(左から3人目)と娘の梅衣さん(左から2人目)が2024年2月18日、ベルリンで映画上映後の質疑応答に参加する。(共同)

上映前に映画祭からこの質問について知らされたパク・スナムさんは、ドキュメンタリーが上映されないのではないかと恐れ、大使館の関係者が出席するかもしれないという懸念から、質疑応答中に日本を直接批判することを控えたと語った。

朴さんと娘は、朴さんが約40年にわたって韓国の原爆被爆者や強制労働者、元慰安婦らに行った聞き取り調査の復元に尽力した。

映画祭の主催者は、大使館は朝鮮半島の植民地支配に対する日本の見解を表明したかったのだろうと述べたが、大使館側はそうではないと主張した。会談は結局実現しなかった。

関係者によると、大使館は映画上映の発表を受けて1月末に主催者に連絡を取ったという。

主催者は電子メールで、このドキュメンタリーは日本の植民地主義の過去についての意見ではなく、日本に居住する韓国人少数派「在日」についてのものだと返答した。大使館はそれ以上の面会を要請しなかった。

日本の映画監督、森達也氏は「デリケートな問題で大使館が情報収集するのは当然の行為かもしれないが、国が裏で動いていると知ると、作り手は大きなプレッシャーを感じる」と語った。

「威圧的で見過ごすことはできない。(大使館が)映画祭で歴史観を訴えようとしたのであれば、上映されないことを期待していたのかもしれない」と森氏は語った。

2024年2月15日、ベルリン国際映画祭の開幕に集まった人々。(共同)

情報公開請求で外務省に提出された資料には、上映会の観客の約40%がアジア系だったと記されていた。また、朴監督が次回作で慰安婦問題を扱った作品を制作する予定だったことも明らかになった。

元外交官は、日本映画の上映が予定されているときは、大使館が映画祭の主催者に連絡を取ることがよくあると語った。

「日本が不正確と考える情報が広まるのを防ぐために、文化的観点からであれ経済的観点からであれ、日本の立場を主張する必要がある」と元外交官は語った。

この映画は昨年、釜山国際映画祭でドキュメンタリー部門最優秀賞を受賞した。


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