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日本人初のノーベル賞受賞者の京都邸宅が改装、湯川秀樹邸は公共の多目的施設に

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京都大学提供
左:京都の湯川博士の旧居の庭。右:邸内のラウンジ。

京都――日本人初のノーベル賞受賞者、湯川秀樹博士(1907~81年)が晩年を過ごした邸宅の改修工事が完成した。寄贈先の京都大学は改修後の邸宅を多目的施設として活用し、早ければ今秋にも一般公開する予定だ。

木造2階建ての建物は1933年に京都市左京区に建てられたもので、湯川博士が京都大学基礎物理学研究所の初代所長に就任した頃から亡くなるまで20年以上を過ごした。

親族による維持が困難になったため、建設会社「長谷工コーポレーション」が企業の社会的責任の一環として親族から住宅を購入し、2021年8月に京都大学に寄贈した。

湯川博士が招いた研究者らと交流した建物や庭園をできるだけ残すため、建築家の安藤忠雄氏が改修を計画し、長谷工コーポレーションが無償で改修工事を行った。

改修工事では、入口近くに閲覧室と吹き抜けのロビーを増設し、隣接するラウンジは湯川博士の業績を訪問者に伝える展示スペースとなった。


京都大学基礎物理学研究所提供
Dr. Hideki Yukawa



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