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日本は成長見通しを下方修正、首相は円安による痛みを警告

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ロイターファイル写真
3月18日、東京の日本銀行本店に日本の国旗が翻っている。

東京(ロイター) – 日本政府は金曜日、円安による輸入コスト上昇で消費が打撃を受け、経済回復の脆弱さを浮き彫りにしたとして、今年の成長見通しを引き下げた。

しかし、来年は設備投資と消費が堅調なことから成長が加速すると予想し、経済は内需主導の回復を維持するとの見方を維持した。

しかし、政府の最高経済会議の一部のメンバーは、最近の消費の弱さと円安が家計に与えている痛みについて懸念を表明した。

円安と物価上昇が家計の購買力に及ぼしている影響は見逃せない、と同会議の民間メンバーは新たな成長予測を議論した金曜日の会合で述べた。

政府と日本銀行は最近の円安を注視しながら政策を導かなければならないと彼らは述べた。

共同通信社によると、岸田文雄首相は会合で、円安も一因となっている物価上昇が経済に及ぼす影響について政府は警戒しなければならないと述べた。

政府は1月に経済成長予測を発表し、7月頃にそれを修正する。それは国家予算編成の基礎となる。

政府は修正推計で、2025年3月までの現行年度の経済成長率見通しを、1月時点の1.3%から0.9%に引き下げた。

この新たな予測は民間部門の0.4%成長予測を上回っており、賃金引き上げの拡大、減税、燃料補助金の延長が消費者支出を押し上げるだろうという政府の期待を反映している。

政府は2025年度に経済が1.2%成長すると予想しているという。

円安は輸出業者にとっては追い風となるが、燃料や食料の輸入コストを膨らませて消費に打撃を与えるため、政策担当者にとっては懸念材料となっている。

政府は今月、円安を遅らせるために数回介入したとみられており、市場の注目は、7月31日までの2日間の政策会合で日本銀行が金利を引き上げるかどうかに移っている。

日銀はまた、会合で今年度の経済成長率見通しを引き下げる可能性が高く、国内総生産(GDP)の過去の数字が予定外に下方修正されるのは異例だと関係者がロイターに語った。日銀は現在、今年度の経済成長率を0.8%と予測している。



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