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日本はサミット宣言から「産業チェーン」を除外、中国は世界市場の支配を狙う可能性

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The Yomiuri Shimbun
右から、中国の李強首相、韓国の尹錫悦大統領、岸田文雄首相が月曜日にソウルで共同記者会見を行った。

中国は、ソウルで最近行われた日本、韓国との三国首脳会談の共同宣言に、協力強化の分野として「産業チェーン」という用語を含めるよう要求したと、外交筋が伝えた。しかし日本側は、この表現は主要産業分野で世界市場を支配しようとする中国の試みを反映していると考え、拒否した。

情報筋によると、中国では「産業チェーン」という言葉は、原材料から完成品の製造まで、中国企業のみによる製造プロセス全体を指すのに使われている。

習近平政権は、サプライチェーンと産業チェーンを強化する意向を繰り返し表明しており、電気自動車や人工知能などの主要分野で産業チェーンの強化を目指している。

共同宣言をまとめる交渉で、日本側は「産業チェーン」という表現は中国企業の海外進出を許し、過剰生産につながるとして拒否した。一方で、中国のレアメタルなどの輸出規制を念頭に「サプライチェーンの混乱回避」という文言を盛り込むよう働きかけ、成功した。

日中韓3カ国による自由貿易協定(FTA)を巡っては、中国側が「交渉を加速させる」との表現を主張したが、共同宣言には日本側が主張した「協議を継続する」との文言しか盛り込まれなかった。

中国は北朝鮮問題に関してはいかなる譲歩も拒否したが、経済安全保障に関する日本の主張には同意した。



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