東京証券取引所
2024年6月28日 12時37分
東京、6月28日(ロイター) – 日本のTOPIX株価指数は金曜日、国内債券利回りの緩やかな上昇を背景に銀行株が上昇し、ハイテク株は前日の売りから反発し、34年ぶりの高値に上昇した。
東証株価指数は午前の取引を0.82%上昇の2,816.51で終えた。同指数はこれに先立ち、1990年1月の同国の資産バブル崩壊以来の高値2,821.86を記録した。
バリュー株のサブ指数は1.05%上昇し、グロース株の0.56%上昇を上回った。
ハイテク株中心の日経平均株価は0.98%上昇して29,727.91となり、木曜の0.82%の下落分をすべて取り戻したが、水曜の高値にはわずかに届かなかった。
日経平均株価を構成する225銘柄のうち、158銘柄が上昇、63銘柄が下落、4銘柄が横ばいだった。
しかし、同日遅くに発表される注目の米国インフレ指標や今週末に行われる重要なフランス選挙は、投資家に慎重になる理由を与えたと野村証券の株式ストラテジスト、澤田真樹氏は述べた。
こうしたイベントが近づいているため、日経平均株価の上昇を追いかけるのは非常に難しいと彼女は語った。
東京証券取引所の上位セクターは保険、銀行、証券で、それぞれ2.92%、2.52%、1.61%上昇した。
日本の10年国債の利回りは、日本銀行の7月の政策会合での追加利上げを主張する東京の消費者物価指数の好調さに支えられ、1.08%に上昇した。
日経平均株価では、半導体や人工知能(AI)関連の銘柄が大きく上昇した。
AIに特化した新興企業投資会社ソフトバンクグループは3.21%上昇し、指数内で最大のポイント獲得銘柄となった。
半導体製造装置大手の東京エレクトロンと半導体試験装置メーカーのアドバンテストがそれぞれ1.61%と3.33%上昇し、これに続いた。
アドバンテストの同業ラステルテックは4%以上上昇した。