ニューヨーク9月13日(日本のニュース) – 今年のイグ・ノーベル賞では、哺乳類が肛門で呼吸できることを発見し、人工呼吸器への新たな道を開いた日本の研究者らが受賞した。
9月12日、東京医科歯科大学の武部隆文教授とその研究グループは、多くの哺乳類がお尻で呼吸できることを発見した功績により、イグ・ノーベル生理学賞を受賞した。
武部氏らの研究チームは、ドジョウなど、肛門から腸管を通じて酸素を吸収できる特定の種に着目し、そこから研究を進めた。
当初、彼らは哺乳類の腸内に酸素ガスを直接注入する実験を行った。しかし、吸収される酸素の量はごくわずかで、腸が破裂する危険性があったため、別の方法が必要になった。
まったく新しい研究分野であったため、活動に対する支援が不足し、資金面でも課題がありました。
しかし、新型コロナウイルス感染症の拡大により、従来の呼吸補助方法ではすべての命を救えないという認識が広まり、それが結果的に研究の追い風となった。
研究チームはガスの代わりに酸素を豊富に含む特殊な液体を使い始め、この方法が呼吸不全に苦しむ哺乳類の症状を改善することを明らかにした。
武部氏の「腸管換気法」は、肺が完全に機能しなくなった患者の肺機能を完全に代替するものではないが、人間の治療に応用した場合、従来の人工呼吸器やECMO(体外式膜型人工肺)装置に比べて身体への負担を軽減できる可能性があると研究チームは期待している。
すでに人間への臨床試験も始まっており、2028年ごろには日本でも「腸管換気法」による治療が実現できると期待されている。
この賞により、日本の研究者は18年連続でイグ・ノーベル賞を受賞することになる。
ソース: アン