日本の石破茂新首相と韓国の尹錫悦大統領は木曜日、初の対面二国間首脳会談でトップレベルの相互訪問を行い、安全保障から経済に至るまでの分野での協力をさらに進めることで合意した。
ラオスでのASEAN会議の傍らで会談した石破氏は、戦時賠償やその他の紛争を巡る長年の摩擦を経て、前任者の岸田文雄氏と尹氏の間で見られた進展を踏まえ、改善しつつある二国間関係を「不可逆的」なものにする努力を約束した。
石破氏は就任から1週間余りの会談の冒頭、「『シャトル外交』を活用し、尹大統領と緊密に連携していきたい」と述べた。
尹氏はまた、国交正常化60周年が来年に迫る中、石破氏と協力して関係が「劇的に改善した」ことを示すことに意欲を示した。
両国首脳の相互訪問は2004年に遡る合意に基づく慣行だったが、1910~1945年の日本の朝鮮半島植民地支配に端を発する紛争のさなか、2011年から停滞していた。
しかし、日本とソウルの関係は、ここ数十年で最低水準に沈んだ後、2022年に就任し、戦時中の強制労働と主張する韓国側からの補償要求に関する解決策を提案したユン氏の下で大幅に改善した。
2021年10月から約3年間首相を務めた岸田氏と尹氏は2023年に相互訪問を再開することで合意し、同年末には当時の日本の指導者が初めて韓国を訪問した。
一方、日本の外務省によると、石破氏と尹氏は安全保障上の共通の同盟国である米国との3カ国協力の推進でも合意した。
2024年10月10日、ラオスのビエンチャンで会談前に握手する日本の石破茂首相(左)と韓国の尹錫悦大統領(プール写真)(共同通信)
北朝鮮の度重なる弾道ミサイル実験や中国の台頭を受けて、三者協力も急速に進展している。 3カ国は昨年8月、キャンプデービッドの米大統領保養地で初の単独三カ国首脳会談を開催し、首脳間で年次三カ国会議を開催することで合意した。
日本の外務省によると、2022年2月からクレムリンの本格的なウクライナ侵攻が続く中、石破氏と尹氏は北朝鮮の核・ミサイル計画とロシアとの軍事協力の進展について「深刻な懸念」を共有した。
石破氏は東南アジア諸国連合の会合に出席するため、10月1日の首相就任後初の外遊となる。
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