ホーム Fuji 日本の新衛星「だいち4号」はより広い範囲を観測可能、科学者は災害後の被害や火山活動を見ることができる

日本の新衛星「だいち4号」はより広い範囲を観測可能、科学者は災害後の被害や火山活動を見ることができる

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読売新聞
鹿児島県の種子島宇宙センターに展示されている「だいち4号」衛星。

陸域観測技術衛星4号機(だいち4号)は月曜日のH3ロケット3号機の打ち上げにより軌道投入に成功した。

重さ3トンのこの衛星は、高性能レーダーを通じて、地震や大雨などの自然災害による被害だけでなく、地殻変動や火山活動も観測できる。

だいち4号は、地表の観測対象物に向けてレーダー信号を送信し、その反射波を観測します。電波の強さによって、対象物の大きさや外観の特徴などを知ることができます。

夜間や悪天候でも観測が可能です。

だいち4号は、当初の想定寿命を超えて2014年から運用されているだいち2号の後継機。宇宙航空研究開発機構と三菱電機が320億円をかけて開発し、観測範囲はだいち2号の4倍の200キロに及ぶ。

これにより、「だいち4号」は最短約2週間で日本全土を観測できるようになります。

「関東平野全体と九州地方を東西に一望できる」とJAXAプロジェクトマネージャーの有川善久氏は語る。

だいち2号は1月の能登半島地震で大規模な地盤変動を迅速に把握するなど高い成果を上げた。しかし、被害範囲は衛星の観測範囲である50キロを超えていた。

山口大学の永井正彦教授は「だいち4号を使えば、広範囲の被害状況を素早く把握できる」と語った。

だいち4号は、高性能カメラを搭載した光学衛星だいち3号と連携して観測を行う予定だった。だいち3号はロケットの打ち上げ失敗によりH3ロケット1号機とともに失われたため、当面はだいち2号と連携して観測を行う。



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