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日本の実質賃金は3月に下落、2年連続の減少

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ロイター/加藤一成/ファイル写真
2023年1月20日、アキダイというスーパーマーケットの従業員が東京の店舗で働いている。

東京(ロイター) – 日本の3月のインフレ調整後の実質賃金は前年同月比2.5%減少し、2年連続の減少となったことが労働省のデータで木曜日に明らかになった。

データによると、生活費の上昇が名目賃金の上昇を上回ったため、下落ペースは前月の1.8%下落から加速した。

日本では賃金上昇とインフレの好循環が実現しつつある兆しが見られる。しかし労働者の収入は依然としてコスト上昇に追いついておらず、政策担当者が企業に賃金引き上げを促す上で直面する課題を浮き彫りにしている。

一部の経済学者は、実質賃金が2024/25年度のある時点でプラスに転じると予想しているという。

名目賃金、つまり労働者一人当たりの平均総現金給与は0.6%増の30万1193円(1940.30ドル)となり、2月の1.4%増から鈍化した。

一方、3月の消費者物価は前年比​​3.1%上昇となり、2月の3.3%から若干鈍化したものの、日本銀行の2%のインフレ目標と物価上昇率を上回って推移した。

現金給与総額のうち、基本給となる所定内給与は1.7%増加したが、残業手当は1.5%減少し、4カ月連続で減少した。

ボーナスや福利厚生などの特別手当は3月に前年比9.4%減少した。

日本の大手企業は今年の年次労使交渉で、従業員の月額賃金を5%以上引き上げることを提案した。これは約30年ぶりの水準だ。

しかし、労働者10人中7人を雇用する中小企業は遅れており、賃上げペースを抑制している。低賃金の非正規労働者も労働力の約40%を占めている。

賃金上昇の鈍化の懸念は、金融政策正常化の前提条件とみなされている、持続的なインフレと安定した賃金に牽引された好調な経済成長を達成するという政策担当者の期待を打ち砕いている。

1ドル=155.2300円



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