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日本の大手不動産会社がアジアで存在感拡大、環境問題に取り組む技術に注目集まる

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Takashi Itoda / The Yomiuri Shimbun
住友不動産はインド西部のムンバイでオフィスビルを建設している。

バンコク — 高品質のオフィスビルや住宅ビルの需要が高まり、インドなどの新興国で企業活動や所得水準が上昇する中、日本の大手不動産会社は他のアジア諸国での存在感を拡大している。

住友不動産は、金融機関が集積する商業の中心地ムンバイで3つの大型プロジェクトに取り組んでいる。住友はムンバイを東京都心に次ぐ「第2の成長エンジン」と位置付け、総額7千億円を投じる計画だ。

住友は2023年10月、ムンバイの新都心部に約8万平方メートルの土地を取得し、ビジネス・商業施設からなる大規模複合施設を開発する。また、市内の他の2か所にもオフィスビルを建設する予定だ。

同社インド子会社の河原宏典マネージングディレクターは「インドの大手企業や欧米の金融機関など、入居希望者から問い合わせを受けている」と語った。

他の日本の不動産会社もインド南部の都市で施設を開発している。三井不動産はバンガロールでオフィスビルを建設中で、三菱地所はチェンナイでビジネスパークの開発プロジェクトに携わっている。

不動産大手ジョーンズ ラング ラサール IP(JLL)がアジア太平洋地域の主要都市の賃料調査を行ったところ、3月末時点でムンバイのオフィスビルの年間平均賃料は1平方メートル当たり421ドル(約6万6千円)となり、大阪の371ドルを上回った。

外国企業のインドの都市での存在感が高まっているため、オフィススペースの需要は増加すると予想されます。

開発業者の中には住宅プロジェクトに携わっているところもある。例えば東急電鉄はベトナム南部ビンズオン省の10平方キロメートルの新都市でマンションや商業施設などの開発を進めている。

野村不動産はバンコクを中心にマンション建設など26のプロジェクトに携わっている。

JLLによると、2024年1~3月期の世界の不動産投資は前年比6%減少した。金利上昇により欧米での投資が鈍化したことが主な原因だ。一方、アジア太平洋地域では同期間、不動産投資が13%増加した。

しかし、新興国では急速な都市化が進み、深刻な環境問題を引き起こしています。世界的に脱炭素化の流れが高まる中、建物のエネルギー消費量を削減する技術など、日本企業が開発した技術は大きな注目を集めています。



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