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日本の原爆漫画家中沢氏が米国の賞の殿堂入り

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[1945年の広島への原爆投下を描いた日本の代表的漫画「はだしのゲン」の作者、中沢啓治氏が、ウィル・アイズナー・コミック賞の殿堂入り新メンバーの一人に選ばれたことが、米国の漫画賞団体のウェブサイトで木曜日に明らかになった。

アイズナー賞は漫画業界のアカデミー賞とみなされています。

「この賞をいただけて光栄です。夫もきっと喜んでいたと思います」と、夫に代わって記念トロフィーを受け取った中沢さんの妻ミサヨさん(81)は語った。

「先生は二度と核爆弾を使ってほしくないという思いで(漫画を)描いた。この受賞を機に『はだしのゲン』を広め、核兵器の恐ろしさを知ってもらいたい」と話した。

ファイル写真は、2011年に埼玉県所沢市でインタビューを受ける中沢啓治氏。(共同)

1939年に広島で生まれた故作家は、6歳のとき、爆心地から約1.2キロ離れた学校へ通う途中に原爆を被爆した。生き残ったが、父と姉、弟を失った。

原爆と戦争の恐ろしさを世界に伝えようと、1968年に『黒い雨に打たれて』を制作し、自らの体験を描き始めた。

『はだしのゲン』は1973年に発表された自伝的漫画です。日本の若者に平和の大切さを教えるための教材として広く使われており、英語、フランス語、韓国語、タイ語、ロシア語などさまざまな言語に翻訳されています。

中沢啓治氏の漫画「はだしのゲン」の日本語版と他言語版が2023年7月に名古屋市で撮影された写真。(共同)

中沢さんは2012年に73歳で亡くなった。

同ウェブサイトは「『はだしのゲン』は西洋の言語に翻訳された最初の日本の漫画である」と述べ、アニメ映画や実写テレビドラマにもなったと指摘した。

殿堂入りしたアーティストの中には、日本の宮崎駿、手塚治虫、高橋留美子らがいる。


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