ホーム Fuji 日本と中国の与党、二国間協議フォーラムの再開で合意、福島原発の処理水放出をめぐり溝は残る

日本と中国の与党、二国間協議フォーラムの再開で合意、福島原発の処理水放出をめぐり溝は残る

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The Yomiuri Shimbun
自民党の茂木敏充幹事長(右)が水曜日、東京・千代田区で中国共産党対外連絡部長の劉建超氏と握手している。

自民党の茂木敏充幹事長と中国共産党の劉建超対外連絡部長は、日中与党間の交流フォーラムを再開することで合意した。

自民・公明両党と中国共産党の会談は2018年10月以降開催されていない。

「日本と中国の与党間の交流が二国間関係において重要な役割を果たすよう協力していただきたい」と茂木外相は水曜日に東京で行われた会談で劉首相に伝えた。劉首相は「交流を深めていきたい」と応じた。

フォーラムは原則として年1回開催されることになっていたが、新型コロナウイルス感染症の影響もあり2019年の会合が中止されて以来、開催は中断されている。

劉氏は水曜日、岸田文雄首相、公明党代表の山口那津男氏とも会談した。岸田氏は劉氏に対し、互恵的な協力を加速させたいと語った。

岸田氏は「日中関係者の交流は両国関係の発展にとって重要だ」と強調した。

中国経済が減速を続ける中、劉氏は日本との関係改善と中国への投資誘致を目的として日本を訪問したとみられる。

しかし、東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出問題などをめぐり、日本と中国の間には大きな隔たりがある。

中国側の発表によると、劉氏は岸田氏との会談で処理水を「核汚染された」と表現し、海洋放出など敏感な問題に日本が適切に対処するよう求めた。

両国間の仲介役を務める日本の国会議員の数が減少するとの懸念も浮上している。

日中友好議員連盟会長で自民党元幹事長の二階俊博氏は水曜夜に劉氏と会談した。健康上の問題で一時入院していた二階氏にとって、約1カ月ぶりの公の場への登場となった。

外務省関係者は、ベテラン国会議員が中心となって運営されている同会に若手議員が不足していることに懸念を表明した。



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