日本、4月過去最大の経常黒字を記録

東京（時事通信）—日本は4月に2兆505億円の経常収支黒字を計上し、前年同月比8.2％増となり、比較可能な統計が利用可能になった1985年以降、同月としては最大となったことが財務省の統計で月曜日に明らかになった。

暫定的な国際収支データによると、この結果は海外からの配当金や利子の受取額を計上する第一次所得勘定の黒字急増を反映したもの。同国は15カ月連続で経常収支黒字を記録した。

４月の黒字は、時事通信が経済調査機関１７社を対象に行った調査で予想中央値の１兆７３７６億円を上回った。

貿易収支では、赤字が前年の1492億円から6615億円に拡大した。輸出は自動車や半導体製造装置の出荷増により2.4％増の8兆4282億円。輸入は原油価格の上昇もあり8.5％増の9兆897億円となった。

第一次所得収支は、金利上昇による外国債券の利息収入の増加や、円安による外貨建て配当金の円換算額の増加により、黒字幅が26.7％増の3兆8328億円と4月として過去最大となった。

日本のサービス貿易赤字は5,578億円から7,215億円に拡大した。訪日旅行者数の増加により旅行収支が好調だった一方、研究開発や経営コンサルティングなどのビジネスサービスに対する支払いが増加した。