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日本、逆走ドライバーに警告するためにナビゲーションシステムを導入

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高齢ドライバーによる事故が増加する中、日本の国土交通省は高速道路での逆走に対処するための新しいシステムを導入し、2029年までに死傷者ゼロを目標とする。

提案されているシステムは、監視カメラを使用して逆走を検知し、カーナビやスマートフォンを通じて運転手と近くの車両に警告を発する。

24年度にも開発企業の入札を開始し、試験運用を経て、事故多発地点での早期導入を目指す。

国土交通省によると、高速道路の監視カメラは主に、故障車や落下物などの道路状況の監視や警備に利用されている。

2024年8月に撮影された資料写真。東北自動車道を逆走し、乗用車と正面衝突した軽バン(前)が写っている。(写真提供: 栃木県警)(共同)

国交省は、全国の高速道路の大半をカバーする1万5000台以上のカメラを設置しており、人工知能(AI)画像処理で逆走を検知できるとみている。

提案されたシステムは、検知されると、カーナビゲーションシステムまたはドライバーが一般的に使用するスマートフォンの地図アプリを通じて音声アラートでドライバーに警告します。

正面衝突を防ぐため、近くの正しい方向に走行している車両にも、近くに逆走車両がいることを警告するアラートが送信されます。

高速道路事業者らが事業者の公募を主導し、実証実験でシステムの有効性や課題を洗い出し、逆走事故が多発している地点を優先的に導入する。

2011年にデータ収集が始まって以来、高速道路での逆走事故は毎年約200件記録されており、2015年には259件でピークに達した。

昨年は224件の事故があり、そのうち8件で負傷者や死亡者が出た。約80%にあたる185件は事故が起こる前に阻止された。

65歳以上の高齢運転者が逆走事故に占める割合は、2023年には61.5%となり、2011~2022年の平均50.4%から上昇した。高齢化が進む中、増加傾向は続くとみられる。

国交省や高速道路事業者はこれまで、出入口や合流地点に「進入禁止」などの警告標識や路面標示を設置するなどの対策を講じてきた。

近年では、センサーやレーダーで逆走車両を検知すると、道路脇の電光掲示板に警告を表示するようになったが、ドライバーに警告が届かないケースもあったという。


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