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性的指向を理由に米軍から不名誉除隊となったLGBTQ+退役軍人が記録の引き上げを求める

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国防総省は、性的指向を理由に米軍から不名誉除隊となった数千人のLGBTQ+退役軍人の事例を再調査し、過去の過ちを正す取り組みを開始した。

ティム・バーグリングは海兵隊に勤務して生涯を終えるつもりだったが、軍服を着ることは長く許されなかった。

「私はただ軍服を着て国に奉仕したかっただけだ」とバーグリング氏は語った。

6年後、彼はフィリピンで勤務しながら軍曹に昇進した。その時、彼の性的指向に関する噂が軍の捜査を引き起こしたと彼は語った。

「彼らには確かな証拠がなかったため、それは魔女狩りだった」とバーグリング氏は語った。「彼らは単に、私が同性愛者かもしれないという誰かの疑惑を抱いていただけだ」

軍は彼を除隊させ、正式な除隊書類に「同性愛告白」と記入した。

「私の人生は崩壊した」と彼は語った。「その瞬間、私の軍隊生活は終わったと感じた」

「私は自分がゲイだと言ったことも、認めたこともありません。だから、政府の書類に同性愛者と記入されているのを見ると、腹が立ちます」とバーグリング氏は語った。

政府は彼をただ追い出しただけではない。バーグリング氏によると、政府は彼の所得税申告書から金を差し引いたという。彼は軍に入隊した際にボーナスを受け取ったが、政府はその金を返還するよう要求した。

「あれは本当に腹立たしかった。私の知る限り、契約を破ったのは彼らだった」と彼は語った。

彼のような退役軍人数千人が除隊となった。名誉除隊を受けた者もいたが、多くは軽度の除隊扱いとなり、医療、学費援助、住宅ローン、さらには軍葬の名誉さえも受けられなかった。

「政府によって引き起こされた苦痛の一部を解決できるのであれば、そうすべきだと思う」とアメリカ現代軍事協会のキャシー・マルセロ氏は語った。

同協会は長年にわたり、LGBTQ+退役軍人の記録更新を支援してきた。

何千人もの同性愛者の軍人が除隊させられることになった米軍の差別政策「聞かない、言わない」が廃止されてから10年以上が経った。

国防総省は過去の過ちを正す取り組みを開始した。彼らはその期間中に除隊した人々の事例を積極的に再調査している。

「彼らは本当に素晴らしい第一歩を踏み出したと思うが、同性愛を理由とした除隊の大部分は改善されていない」とマルセロ氏は語った。

政府は1993年から2011年の間に除隊した数千人のファイルを検討しているが、それ以前にもバーグリングさんのように10万人以上のLGBTQ+退役軍人が除隊している。

こうした場合、退役軍人には軍の審査委員会に申請して記録をアップグレードするという選択肢があるが、実際に申請したのは4人に1人だけである。

ベルクリング氏は現在、この問題を解決すべく取り組んでいる。

「私は名誉ある任務を果たしたと自覚しているが、これからはそれを証明する書類が残ることになる」とバーグリング氏は語った。

バーグリング氏が初めて海兵隊に入隊したとき、結婚が許される日が来るとは思ってもいなかったし、自分のような人間が公然と兵役に就けるようになるとも思ってもいなかったし、何年も経ってから過去を振り返って前進できるとも思っていなかった。

「これで判決に終止符が打たれ、もう考えるのをやめられるような気がする」と彼は語った。

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